『グッド・ストライプス』で新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督が、山内マリコによる同名小説を門脇麦主演、水原希子共演で映画化する『あのこは貴族』が、2月26日より公開される。このほど、2月15日にユナイテッド・シネマ豊洲にて公開直前イベントが開催され、キャストの門脇麦、水原希子、石橋静河、山下リオ、岨手由貴子監督が登壇した。

イベントに登場した門脇は、「とても大切で大好きな映画。公開がとても嬉しい」と笑顔で挨拶。門脇に同感だという水原は「自分が出ている映画を『観に来て欲しい』って恥ずかしくて言えないんですけど、この映画はたくさんの方に観ていただきたい」と完成した作品に自信を見せた。

『あのこは貴族』というタイトルにかけて、「あのこは〇〇」といったキャストの知られざる一面を告白する企画がスタート。門脇は石橋に対して「笑顔が太陽のような人」とし、「私は静河ちゃんの笑顔が大好きで、その場を明るくする力があると思う」と石橋の笑顔を絶賛。これに対して石橋は門脇について「門脇さんは家族想い」だとし、「ロケの日にご両親がいらしていた」ことを告白すると、門脇は「うちの両親、すぐ来るんですよ…」と苦笑い。「その日も、差し入れでケーキを焼いてきた」と門脇が説明すると、石橋は「その距離感がめちゃくちゃ素敵」と感動していた。

同じ質問に水原は山下について「いつも広角が上がっている人」とし、「すごい仲良くなって、リオちゃんを思うと、あの可愛い笑顔が思い出される。いつもポジティブなエネルギーが出ていて、明るくて。すごいかわいい人なんです（笑）」とべた褒め。対して山下は水原について「水原さんは素直！」とシンプルにまとめ、「思ったことはハッキリ言ってくれるし、何についても嘘がない」と水原の性格を考察していた。

最後に門脇は映画について「人生讃歌のような映画。もっと良い明日を過ごしてみようとか、明日はもっと自分を好きになってみようかなとか、そういう明るい思いが皆さんに届けばすごく嬉しい」と語り、イベントを締めくくった。

『あのこは貴族』
2月26日（金） 全国公開
監督・脚本：岨手由貴子
原作：山内マリコ「あのこは貴族」
出演：門脇麦　水原希子　高良健吾　石橋静河　山下リオ　佐戸井けん太　篠原ゆき子　石橋けい　山中崇　高橋ひとみ　津嘉山正種　銀粉蝶
配給：東京テアトル　バンダイナムコアーツ

【ストーリー】　東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚＝幸せ」と信じて疑わない華子（門脇麦）。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎（高良健吾）と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀（水原希子）は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎との大学の同期生であったことから、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。二人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく…。

©山内マリコ／集英社・『あのこは貴族』製作委員会