『マンマ・ミーア!』監督最新作!住まいを失った母と娘たちの奮闘『サンドラの小さな家』4月公開!

『マンマ・ミーア!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』を手がけたフィリダ・ロイド監督の最新作『Herself』(原題)が、邦題『サンドラの小さな家』として、4月2日より公開されることが決定した。併せて、海外版予告編と場面写真がお披露目となった。

本作は、アイルランド・ダブリンを舞台に、住まいを失った若い母親サンドラと2人の娘たちが、隣人たちと助け合いながら自らの手で小さな家を建てる物語。

脚本・長編初主演を務めるのは、アイルランドの新星クレア・ダン。舞台を中心に活躍する女優だったダンは、シングルマザーの親友から「アパートを追い出されて行き場がなくなる」という電話を受けたことをきっかけに、本作の脚本を執筆。当時自身が出演中だった舞台を演出していたロイド監督に送ったところ、初の映画脚本とは思えぬ高い完成度と物語の魅力に圧倒され、ロイド監督の「クレアが主演するなら」という熱烈ラブコールのもとで本作の製作が決定した。

脇を固めるのは、大英帝国勲章を持つベテラン女優ハリエット・ウォルター、イギリスの演劇界で最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞を2度受賞し「ゲーム・オブ・スローンズ」のヴァリス役でも知られるコンリース・ヒル。母サンドラを支える娘役の愛らしい子役たちの名演も見逃せない。また、ミュージカルで高く評価されるロイド監督ならではの、シーアの「Chandelier」、クランベリーズの「Dreams」といったヒットチューンをふんだんに使った演出も観客を楽しませてくれる。

本作は、家庭内暴力、ひとり親の貧困、ハウジングファーストなど、日本にも共通する社会問題にも鋭く切り込んでおり、「ケン・ローチを彷彿とさせる」と評されるように、格差や自己責任の時代に向けた力強いメッセージを放っている。2020年のサンダンス映画祭でお披露目され、ロンドン映画祭に正式出品されたほか、サン・セバスチャン国際映画祭作品賞ノミネート、英国インディペンデント映画賞女優賞ノミネート、ダブリン国際映画祭マイケル・ドワイヤー・ディスカバー賞受賞、人権映画賞受賞など、数多くの栄誉に輝いている。

『サンドラの小さな家』
4月2日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:フィリダ・ロイド
共同脚本:クレア・ダン マルコム・キャンベル
出演:クレア・ダン ハリエット・ウォルター コンリース・ヒル
配給:ロングライド

【ストーリー】 シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、2人の幼い子どもたちと共に、虐待をする夫のもとから逃げ出すが、公営住宅には長い順番待ち、ホテルでの仮住まいの生活から抜け出せない。ある日、娘との会話から小さな家を自分で建てるというアイデアを思いつく。サンドラはインターネットでセルフビルドの設計図を見つけ、清掃人として働いている家のペギー(ハリエット・ウォルター)、建設業者のエイド(コンリース・ヒル)など、思いがけない人々の協力を得て、家の建設に取り掛かる。しかし、束縛の強い元夫の妨害に遭い…。サンドラは自分の人生を再建することができるのだろうか?

©Element Pictures, Herself Film Productions, Fís Eireann/Screen Ireland, British Broadcasting Corporation, The British Film
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