アンソニー・ホプキンス主演のアカデミー賞最有力作!老いによる喪失と親子の愛を見つめる『ファーザー』5月公開!

世界30ヶ国以上で上演された傑作舞台を映画化し、名優アンソニー・ホプキンスの役者人生の集大成としてアカデミー賞有力候補に挙げられる感動作『The Father(原題)』が、邦題『ファーザー』として5月に公開されることが決定した。

本作は、誰にとっても他人事ではない、老いることへの不安や、関係性が変わっても逃れることのできない親子の愛情を描いた極上の感動作。年齢と共に誰もが経験する喪失と親子の愛を、記憶や時間が混迷していく父の視点で描くという、これまでにない画期的な映画体験は、迷宮に足を踏み入れていくような戸惑いと、愛する家族が自身を忘れてしまう切なさ、人間味から滲み出るユーモアなど、様々な感情を重層的に呼び起こしながら、最後には観客を思わぬ感動の境地へと連れていく。

主演を務めるのは、先日12月31日に83歳を迎えた名優アンソニー・ホプキンス。自身と同名、同年齢、同誕生日の認知症の父親を演じ、本年度アカデミー賞主演男優賞が有力視されている。監督が当て書きしたというこの役で、本人は「自分の父をそのまま演じた」と語るその演技は、2020年のサンダンス映画祭で初お披露目されるや、早くも多数のメディアがホプキンスをオスカー大本命として太鼓判を推し、これが実現すれば、過去5回のノミネートを誇るアカデミー賞で『羊たちの沈黙』レクター博士役以来30年振りの受賞となる。また、父を介護する娘を繊細に演じた、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンの演技も高く評価され、彼女もアカデミー賞助演女優賞受賞に有力だ。

この物語を手掛けたのは、ロンドンのタイムズ紙が「現代において最も心躍る劇作家」であると謳うフランス人のフロリアン・ゼレール。原作である舞台は、フランス演劇界最高位のモリエール賞で脚本賞を受賞し、パリ、ロンドン、ニューヨークなど世界30ヶ国以上で上演。日本では2019年に「Le Père 父」のタイトルで、橋爪功、若村麻由美出演で東京芸術劇場ほかにて上演され大きな話題となった。今回の映画化にあたっては、ゼレール自身が長編初監督作としてメガホンをとり、『危険な関係』でアカデミー賞受賞歴を持つ脚本家クリストファー・ハンプトンが共同脚本を務めた。

アカデミー賞前哨戦となる賞レースでは、1月12日時点で、早くもボストン映画批評家協会賞、フロリダ映画批評家協会賞でアンソニー・ホプキンスが主演男優賞を受賞したほか、4つの受賞、41のノミネートを果たしている。

『ファーザー』
5月 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・原作・脚本:フロリアン・ゼレール
脚本:クリストファー・ハンプトン
出演:アンソニー・ホプキンス オリヴィア・コールマン マーク・ゲイティス イモージェン・プーツ ルーファス・シーウェル オリヴィア・ウィリアムズ
配給:ショウゲート

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