民放ドラマへの出演が5年ぶりとなる香取慎吾が、ワケあり捜査官役で主演を務めるクライムサスペンス「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」が、2021年1月にテレビ東京にて放送される。このほど、追加キャストとして、関水渚、MEGUMI、清水尋也、勝村政信が出演することが発表され、併せて、本作のSPOT映像が、12月14日22時から放送の中井貴一と鈴木京香が共演する「共演NG」終了後の自作予告にて、放送されることが決定した。
本作は、SNS誹謗中傷問題に焦点を当てたサスペンスドラマ。“アノニマス”とは、日本語で“匿名”を意味する言葉。日本はネット上の匿名比率が7割と他国に比べて顕著に高い匿名大国(平成26年版情報通信白書より)である。インターネットの誹謗中傷や炎上などが後を絶たず、キーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)が社会問題になっている。本作の舞台は、この社会問題に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”。主人公・万丞渉が、ある事件をきっかけに捜査一課の第一線から外された一匹狼ながらも、クセの強いメンバーとともに指殺人に苦しむ人々の事件を解決に導いていく。顔の見えない犯罪者=アノニマスを捜査し見つけ出すミステリーを通して、現代日本の根深い社会問題を浮き彫りにする。
新たなキャストとして、万丞(香取慎吾)の相棒であり本作のヒロイン・碓氷咲良(うすいさくら)役には、テレビ東京のドラマ初出演となる関水渚。昨年公開の映画『町田くんの世界』で1000人を越えるオーディションの中からヒロインに抜擢され女優デビュー。この初主演&女優デビュー作で、キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールなど新人賞を総なめにした。その後も映画・ドラマなど数々の話題作に出演、今最も活躍が期待されている若手女優が、今回ヒロインに抜擢された。“特定”が得意な鬼女・菅沼凛々子(すがぬまりりこ)役には、バラエティのみならず近年は女優としての活躍も目覚ましく、第62回ブルーリボン賞助演女優賞受賞経歴ももつMEGUMI。今年話題となった「浦安鉄筋家族」で演じたハチャメチャなドケチ主婦から一転、万丞も一目置くほど仕事がデキるクールで勝気な女性を演じる。指対室のデジタル担当・四宮純一(しのみやじゅんいち)役には、今年出演映画が立て続けに公開され、第11回TAMA映画賞では最優秀新進男優賞を受賞した若手実力派・清水尋也。インターネット知識に長けた優秀な巡査長を熱演する。そして、万丞の上司となる指対室の室長・越谷真二郎(こしがやしんじろう)役には、名バイプレイヤーとして数々の人気作品に出演、テレビ東京の長寿サッカー番組「FOOT×BRAIN」MCとしてもおなじみの勝村政信が扮する。我が道を行く万丞と、それに振り回される越谷のやりとりに注目だ。
▼キャスト コメント
■関水渚(碓氷咲良役)
以前からテレ東さんのドラマもバラエティも大好きで一視聴者として楽しませてもらっていたので、ついにテレ東さんの作品に出演させていただけると聞いてとっても嬉しかったです。そして、SNSを通して起きた事件を扱うということで今までにない新感覚のドラマになりそうだなと、ワクワクしています!まだ撮影前ですが、真っ直ぐで熱くなりやすくて、でもちょっぴり抜けてる咲楽の人間としての可愛らしさにとても惹かれています。咲楽の心の動きを思いっきりよく、繊細に丁寧に演じられたらと思っています。また、トップスターで、憧れの存在の香取さんと共演させていただくということは、今でも夢のようです。香取さん演じる万丞の大きな背中を追いかけて、全力で咲良を走り抜きたいと思います!SNS時代の今、本当に大切なことを改めて共有できるドラマだと思います。特にSNSを使ったことがある全ての方に、ドラマの中だけの話だと思わず、ぜひご覧いただきたいです。
■MEGUMI(菅沼凛々子役)
香取さんとドラマで共演させていただくのは、過去にSPドラマで一回共演させていただいて以来です。とてもご無沙汰しているんですが香取さんは幅広い世代にとってのスターであり多才な方。アートも映画も拝見させていただき、なんでもできる方という印象があるので、香取さんとがっつり濃厚な撮影ができるということは光栄で楽しみにしていました。今回演じる凛々子という役は私の中には全くない感覚なんですが、分からないことを突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて、分かっていく快感を抱いているんだと思います。また、凛々子が“鬼女”をやっているのは、自分の生活環境の中で今の時代を強く生きていくためなのだろう思っています。SNSというこの時代だからこそ生まれた形で、今しか描け無いテーマだと思います。2020年はSNSがきっかけで起きた悲しい事件やニュースがたくさんあって、私自身もこのテーマについて考えていたのでこんなストレートにこのスピード感でこうしたドラマ作品を描いたのはすごいことだなと思いますし、意味のあることだなと思います。自覚がなくてもSNSに依存していたり、SNS上でつながっている人が多いなかでの人とのつながりだったり、気が付いていないけど人を傷つけていたり…。SNSとの付き合い方を自分に置き換えてこのテーマを考えていただいたらと思います。
■清水尋也(四宮純一役)
四宮純一を演じます、清水尋也です。素晴らしいキャスト,スタッフの皆さんと共に、一つの作品へと臨める事を光栄に思います。香取さんをはじめ、大先輩方との共演は身の引き締まる思いです。この作品を通じて様々な事を学び吸収し、人として、役者としてまた一つ成長していきたいと思っています。“アノニマス”という作品に込められたメッセージや、四宮純一という人間を、芝居を通じて皆様にお届け出来るよう精一杯演じさせて頂きます。昨今、社会的に問題視されているSNS上での誹謗中傷。SNSと共に育ってきた世代の人間として、目の前の現実から目を背ける事なく、誠実に向き合っていきたいと思います。宜しくお願い致します。
■勝村政信(越谷真二郎役)
撮影は本当に楽しみです。昔SMAP×SMAPで共演した時に上から泥の中に落ちるコントがあって、香取くんと二人きりになった時に香取くんから小声で「落として!落として!」っていわれて香取くんが泥んこになったことを思い出しました(笑)。俳優を始めた頃に東映の刑事ものなどは演じさせていただきましたが、その頃の刑事ものと最近の刑事ものは犯罪の種類が違うので、まるで別物になっていると感じます。昔は拳銃を打つシーンが多かったですが最近はネット犯罪や詐欺などの事件を扱うことが多くなりそういう役に対応をしないといけないんだなと思っています。昔の刑事ドラマのように勧善懲悪で犯人を叩きのめして最終的にみなさんの溜飲が下がる、スカッとする、というストーリーが多かったですが、今は犯人を捕まえても被害者の思いに焦点があたり釈然としないストーリーの作品も出てきた。今は現実がそうなっている。アノニマスの第1話でも被害者に焦点が当たる。ドラマの水準が上がり、市井にあってきた、夢物語ではなくリアリティを描くようになってきたと思っています。(ドラマを通じて伝えたいのは)「希望」です。亡くなった命は戻ってこないですが、これからすこしでも悲しい思いをする人たちが減っていくよう、僕らも頑張っていかないとと思っています。
「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」
2021年1月 テレビ東京系にて放送開始
毎週月曜夜10時〜放送
監督:及川拓郎
脚本:小峯裕之 玉田真也
出演:香取慎吾 関水渚 MEGUMI 清水尋也 勝村政信
【ストーリー】 SNSのトラブルが後を絶たない。警視庁は、世論の声に応えるべく試験的に専門の対策室「警視庁指殺人対策室」、通称:指対(ゆびたい)を新設した。SNSの情報を分析し捜査に役立てるとともに、誹謗・中傷の撲滅を目指し市民からの相談に乗る…そんな理念を掲げつつ、実際には世間に対するポーズとしの部署新設であり、集められたメンバーは、万丞渉(香取慎吾)をはじめ、出世コースから外れたクセモノばかり。そんなある日、一人の中年女性が対策室を訪ねてきた。先日、一人暮らしをしていた娘が自殺したのだが、警察は「事件性なし」として早々に捜査を打ち切っていた。だが、ファッションモデルである娘がネット上で激しい誹謗中傷に遭っていたことを知り、娘を死に追いやった人たちを捕まえてほしいと依頼。「指対」の捜査が始まる…!
©「アノニマス」製作委員会