池松壮亮と新人・細田佳央太がぶつかり合う共演シーンのメイキング映像『町田くんの世界』

安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞を受賞した漫画を、『舟を編む』の石井裕也監督が実写映画化する『町田くんの世界』が、6月7日より公開される。このほど、主演に大抜擢された細田佳央太が池松壮亮との共演シーンに挑むメイキング映像がお披露目となった。

主人公・町田一役に大抜擢された細田。映像では「ひとりだけ異彩を放っていました。この人と組めば間違いないと16歳(当時)に思わせられました」と石井監督に言わしめた細田が、運動神経ゼロの町田くんを象徴する、衝撃の超低速走り=“町田走り”を披露するなど体当たりで撮影に挑む姿が収められている。

このシーンで相対したのは、石井監督が絶大な信頼を寄せる演技派俳優・池松壮亮。同じメガネでも、町田くんの世界とは対極にいる週刊誌の記者・吉高とぶつかり合う重要な場面で、「もっと頑張らないと。(池松に)声量で負けてるから」と石井監督に激を飛ばされていた細田は、「楽しかったですし、いろんなものを、こういう表現の仕方もあるんだっていう意味でいろんなことを吸収させていただきました」と池松との共演を振り返る。一方の池松は「すごく良い目をしていて、ちょっとfunny(ファニー)な顔をされていて、ああいう人が主人公の映画って日本映画では中々ないと思いますし、顔が好きです!」と表情豊かな演技を見せる細田の魅力を語っている。

また、池松は本作の主演を務めた細田と関水渚について「おもしろかったですよ。すばらしい二人でしたし、身一つで立ち向かってくるわけですから、どっちも普段以上に気を引き締めないとやられてしまいますから」と二人との共演を振り返りつつ、「あの二人は令和なんです。佐藤浩市さんは昭和なんです。僕は平成なんです。世代間の話じゃないですが、平成がうかうかしてられないじゃないですか。平成はなんだったんだ?と言われるから。どう踏ん張っても。でも、大衆を、世界を相手にするには、令和だけじゃ映画はダメだと思うんです。もちろん平成だけでもダメだし、昭和だけでもダメで。だから今回、おのずとグルーブ感は出ていると思います」と新人が主演を務めたからこそ生まれた特別な作品になったと語っている。

『町田くんの世界』
6月7日(金)より全国公開
監督・脚本:石井裕也
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:片岡翔
主題歌:平井堅「いてもたっても」(アリオラジャパン)
出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 太賀 池松壮亮 戸田恵梨香 佐藤浩市 北村有起哉 松嶋菜々子
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くん(細田佳央太)。でも人を愛する才能がズバ抜けていた!そんな彼が初めて“わからない感情”を知った時、周りのすべての人を巻き込んで、驚天動地のドラマが動き出す!みんなどうする?どうなる?

©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会