瀧内公美「愛おしい作品」、神尾楓珠「嬉しく思うのと同時に安堵」『裏アカ』新公開日は4月2日に!

加藤卓哉監督が瀧内公美主演、神尾楓珠共演で贈る、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015準グランプリ受賞作品『裏アカ』。新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて6月12日の劇場公開が延期されていたが、このほど、新たな公開日が2021年4月2日に決定した。併せて、瀧内、神尾、加藤監督より、安堵と喜びのコメントが寄せられた。

本作の題材は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す。

▼スタッフ&キャスト コメント

■瀧内公美(伊藤真知子役)
今年の6月に映画『裏アカ』を皆さまにお届けする予定でしたが、世界を揺るがす出来事が起き、劇場が一時閉館してしまう事態が発生し、公開延期になってしまいました。『裏アカ』は、長年助監督を務め、映画界を支えてきた“これからの映画作家”として活躍していかれる加藤監督のデビュー作品です。撮影前から、加藤監督と何度も何度もミーティングを重ね、話し合い、時に停滞しながらも、納得がいくまで作品作りを行なってきた、愛おしい作品です。皆さまに完成したものを見て頂くことによって、初めてこの作品の価値が生まれていくと思っていたので、公開延期、未定となったときは一緒に作品を作りあげたスタッフさん・キャストさんの顔が浮かび、なんとも言えない気持ちになったことを覚えています。ですが、製作陣ほか沢山の方々のご尽力により、来年の4月に劇場公開させて頂けることが決まりました。やったぁ!皆様の元にお届けするまでもう少々お時間頂きますが、公開時にお逢いできることを楽しみにしています。『裏アカ』よろしくお願い致します。

■神尾楓珠(原島努/ゆーと役)
約2年の月日を経て、ようやく『裏アカ』公開できることを嬉しく思うのと同時に安堵も感じてます。決して明るい話ではないですが、現代のSNSだったり、何か届くものがあると思うのでぜひ劇場に足を運んでもらえると嬉しいです!

■加藤卓哉(監督)
延期されていた公開日が決定し、コロナ禍のなか奮闘してくれた配給・宣伝チームに心から感謝したいと思います。2015年に賞をいただいてから、クランクインまでに4年、完成してから公開まで2年を要する難産な映画になりました。現場では、瀧内さんと神尾くんが文字通り渾身の力で演技をしてくれました。特に瀧内さんは、準備段階から他の仕事をすべて断って、主人公・真知子になり切ろうと一緒にもがいてくれました。そして、スタッフ全員が、初監督である僕をあらゆる面で支えてくれました。その分思い入れは強くなり、世の中も自分自身も様々なことが変わりましたが、この映画では変わらない人間の本質を描いたつもりです。作品に込めたメッセージが、長い年月を経て来春、観客の皆さんにどのように届くのか、期待と不安の入り混じった気持ちで初日を待ちたいと思います。

『裏アカ』
2021年4月2日(金)より、新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
監督・脚本:加藤卓哉
脚本:高田亮
出演:瀧内公美 神尾楓珠 市川知宏 SUMIRE 神戸浩 松浦祐也 仁科貴 ふせえり 田中要次
配給:アークエンタテインメント

【ストーリー】 青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子(瀧内公美)は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやか(SUMIRE)に仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」そんな言葉に誘われ、フォロワーの一人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は一度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努(神尾楓珠)こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした二人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望…相反する二つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。

©2020映画『裏アカ』製作委員会