『虹の女神』、『君に届け』などの熊澤尚人監督が、自身の小説を深川麻衣主演、高良健吾共演で映画化する『おもいで写眞』が、2021年1月29日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、主題歌が安田レイの楽曲「amber」に決定した。
東京で夢に破れ、祖母の死がきっかけで故郷へと戻った結子は、祖母の残した写真館で“遺影写真”を撮る仕事を始める。人生の先輩たちの話に耳を傾けるうち、それは単なる遺影写真ではなく、色褪せない思い出を写し出す“おもいで写真”へと変わっていく。
主題歌「amber」を歌う安田レイは、2013年7月に「Best of My Love」にてソロシンガーとしてデビューし、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、話題の楽曲を次々とリリース。2015年11月にリリースした「あしたいろ」が、TBS系ドラマ「結婚式の前日に」の主題歌として共感を呼び、安田は「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞した。本作では、夢に敗れた結子が世代を超えた人と人との交流をしながら、“おもいで写真”を通じてお年寄りたちの日々を次第に輝かせていくという希望の物語を力強い歌声で支える。楽曲「amber」は2021年1月29日より配信される。
予告編は、星野(高良健吾)が結子(深川麻衣)に「カメラマンやってくれま」と富山弁で依頼するシーンから始まる。結子は「遺影写真?」と驚くが、遺影写真の撮影を始めることにする。ところが、「お断りです」「遺影なんて縁起でもない」と断られてしまう。そんな中、和子(吉行和子)が「行きたい場所があるんよ、そこで撮るなら」と自分の思い出の場所での撮影に協力してくれる。“おもいで写真”は「100人のお年寄りを笑顔にするミッション」と語る星野。そしてたくさんのおもいで写真やお年寄りたちの笑顔、「悔いが残ったんじゃやりきれん」とうなだれる柏葉(古谷一行)と、その夜に柏葉を大勢で探す結子たちの姿が映し出される。ラストは「彼女が撮っていたのは毎日が宝物に変わる魔法のような写真でした」というナレーションに、「撮ってもらって嬉しかったよ」という和子のセリフが感動を呼び起こす。
ポスタービジュアルには、緑の中に佇む結子と、笑顔の星野、そして香里奈、井浦新、吉行和子、古谷一行が演じるキャラクターが収められ、「おもいで写眞 それを撮ると、あなたの人生が眩しく輝き出す」という未来に向けたメッセージが印象的だ。
■安田レイ(主題歌) コメント
不器用で、素直に生きるのが下手な主人公の音更結子。なんだか自分のことを見ているような、そんな錯覚に陥りました。本当は優しく笑っていたいし、誰かのためにできることを見つけたいのに、弱い自分を守ることに精一杯で、気付いたら眉間にシワを寄せて世界を睨みつけている日々。でも、そんな時に肩の力の抜き方を教えてくれるのは、結子の本当の優しさに気付いて側にいる大切な人達。時には厳しく、時には優しく、愛の形を教えてくれるみんなと共に成長する結子を、自分に投影して歌わせていただきました。不器用なありがとうを、あなたに届けます。温かいメッセージがたくさん詰まった作品に関われて、本当に幸せです。
『おもいで写眞』
2021年1月29日(金) 全国公開
監督・脚本:熊澤尚人
原作:熊澤尚人「おもいで写眞」
脚本:まなべゆきこ
主題歌:安田レイ「amber」
出演:深川麻衣 高良健吾 香里奈 井浦新 古谷一行 吉行和子
配給:イオンエンターテイメント
【ストーリー】 たった一人の家族だった祖母が亡くなり、メイクアップアーティストになる夢にも破れ、東京から富山へと帰ってきた音更結子(深川麻衣)。祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子は、町役場で働く幼なじみの星野一郎(高良健吾)から頼まれた、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を引き受ける。初めは皆「縁起でもない」と嫌がったが、思い出の場所で写真を撮るという企画に変えると、たちまち人気を呼ぶ。ところが、あるひとの思い出が嘘だったとわかり、その後も謎に包まれた夫婦や、過去の秘密を抱えた男性からの依頼が舞い込む。怒って笑って時に涙しながら成長してゆく結子の毎日は、想像もしなかったドラマを奏でていく。
©「おもいで写眞」製作委員会