山田洋次監督「4組のカップルの素敵なアンサンブルが見られて監督として幸せ」映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』完成披露試写会レポート

山田洋次監督『男はつらいよ』シリーズ終了から20年ぶりとなる喜劇映画『家族はつらいよ』シリーズの最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』が5月25日より全国ロードショーとなる。それに先だち、3月22日、丸の内ピカデリー1にて完成披露試写会が行われ、橋爪功、吉行和子、西村まさ彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、そして山田洋次監督が登壇した。

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はじめに山田洋次監督から「『東京家族』という映画を5年前につくって、この4組のカップルとこんな長く、何度も仕事をするとは想像もしていませんでした。今回4度目の作品となって、こうして何度も同じカップルと仕事ができて、だんだん素敵なアンサンブルが生まれてくる、それを見るのは監督として幸せなことでした」と挨拶があった。

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続いて、西村まさ彦が「昨日雪が降って今日も雪が降るんじゃないかと、(それによって)お客さんの出足が鈍るんじゃないかと…」と心配になったと話があると、すかさず妻夫木聡から「(今日は)初日じゃない、完成披露試写会だよ!」とツッコまれ、「うちの兄がこんなんでスイマセン」とフォローもあり、実際の家族さながらの2人のやり取りに会場からは笑い声が巻き起こった。

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主婦への賛歌がテーマである本作。最後に監督から「日本中の主婦である人たち、主婦であった人たち、これから主婦になろうとする人たち、その主婦を妻にする男性たちに、この映画を贈りたいと思います」とメッセージがあり、イベントは幕を閉じた。

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『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』
5月25日(金)全国公開
監督・脚本:山田洋次
脚本:平松恵美子
音楽:久石譲
出演:橋爪功 吉行和子 西村まさ彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 妻夫木聡 蒼井優
配給:松竹

【ストーリー】 史枝(夏川結衣)は、育ち盛りの息子ふたりと夫・幸之助(西村まさ彦)、その両親3世代で暮らす主婦。ある日、家事の合間にうとうとしていた昼下がり、泥棒に入られ、冷蔵庫に隠しておいたへそくりを盗まれてしまう。夫から「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と嫌味を言われ、余りに気遣いの無い言葉にそれまでたまっていた不満が爆発した史枝は、家を飛び出す。一家の主婦が不在となった平田家は大混乱。身体の具合の悪い富子(幸之助の母/吉行和子)に代わり周造(幸之助の父/橋爪功)が掃除、洗濯、食事の準備と慣れない家事に挑戦するがそんなこと続くわけがない。家族揃って史枝の存在のありがたみをつくづく実感するのだが、史枝が戻ってくる気配は一向にない。家族会議が緊急召集されるが、平田家は崩壊してしまうのか!?

©2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」製作委員会