綾野剛「僕が何十年かけてやってきたことを健史は1、2年でやってしまえばいい」岡田健史を絶賛!

数々のミステリー小説を世に送り出す作家・中山七里のクライム・サスペンス小説を、綾野剛が主演し、北川景子共演で映画化する『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が、11月13日より公開中。このほど、11月22日にユナイテッド・シネマ豊洲にて大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、キャストの綾野剛と岡田健史が登壇した。

公開から1週間が経過し、週末の映画興行収入ランキングでは実写映画No.1に輝くなど、ますます盛り上がりを見せる本作。今回映画の大ヒットをお祝いするために駆けつけてくれた観客を前に、綾野は「健史とは本作が実は初共演で、今日はワチャワチャしているとこを見せるだけの回になりますね(笑)。さっき楽屋で挨拶した時からニヤニヤしている岡田健史のラブビームがアクリル板を貫いてきます」と語り、本作でのイベント登壇が初となる岡田は「学生時代から知っている綾野剛さんと初めて共演した作品がこうして多くの方に見てもらえて嬉しいです」と感謝の気持ちを述べた。

公開後、周りからの反応を聞かれた綾野は「『お前が犯人じゃないんだ』ってよく言われますね。特報や予告で犯人っぽく見せているので、ミスリードするような予告になっているなら良いなと思いました」と語り、岡田は「違う現場でも『(お客さん)入っているらしいね』と言われるので、今日実際に入っているお客さんを見て実感できています」と周りからの評判を実感したことを明かした。

本作が初共演となった岡田の印象を、綾野は「健史は裏のヒロインですからね(笑)。景子ちゃんが表のヒロインで。(岡田は)カッコよさで戦っていかなきゃいけないんだけど、チャーミングさが隠し切れていなくて良い。話せば話すほどスポンジのように吸収して、頭がパンクしていく姿を見て、快感を得ました(笑)」と絶賛し、「今日まで経験したことを、すべてシェアしていきたい。僕が何十年かけてやってきたことを健史は1、2年でやってしまえばいい」と心境を述べた。それに対し岡田は「僕が知りたいことを聞ける俳優さんはこれまで多くはいなかったけど、撮影初日から剛さんには色んなことを聞きまくっていました。僕が剛さんの立場だったらウザいなって思うものを、剛さんは一聞いたら百にして返してくれる。真摯に向き合ってくれる役者さんと出会えたことが大きな意味を持つ作品でした」と綾野との出会いに感謝し、魅力を熱弁した。

続いて、犬養の相棒・高千穂を演じた北川景子の印象について、岡田は「北川景子さんという女優さんのことを関係者の方から聞く機会があって、本当に百戦錬磨な方で、今回その片鱗を見ました」とコメント。綾野から「(北川と)次に共演するならどんな役がしたいか?」と聞かれると、岡田は「北川さんより剛さんです!(笑)」と答え、「(綾野と)徹底的に敵対する役をやりたい。僕のこのラブラブを消して演技したいです」と熱く語り客席を沸かせた。さらに、岡田は警視庁捜査一課・麻生班の一員として対峙した“ドクター・デス”を演じたキャストについて、「作品を見ての印象はご本人とは全く違うなって。さすが役者さんだなと。そのレベルにいる役者の方たちに近づきたいって思いましたね」と語った。

次に、客席から「次に岡田さんと共演したい役」を聞かれた綾野は、「BLは入れとくわ!重厚なものから軽やかなものまでやりたいなと思っていて(笑)、ゾンビものもやろうかと。ゾンビ側のおれらも辛いよな、人間が美味しいわけじゃないよなって、ゾンビの正義を見せようかなと(笑)。他には、距離の近い兄弟役とか出会うべくして出会う役とかを。胸倉を掴んだり、ケンカするシーンをやりたいです。後は、ひたすら可愛がる役をやりたいですね(笑)」と回答すると、岡田も「いいですね(笑)。ドライブするラブストーリーをやりたいです」と笑顔でコメントした。

最後に、岡田は「この作品で剛さんと出会って、ドラマでもご一緒して。本作や今後見ていただく作品で毎回、自分のベストを超えていけるよう頑張りますので、よろしくお願い致します」と今後の意気込みを語り、綾野は「“安楽死”というものだけを言及している作品ではなくて、本作ではエンタメに振り切っている部分もあります。皆さんの本作に触れる時間が豊かな時間になって欲しいと思い作り上げました。引き継ぎこの作品を愛してくれると幸いです、よろしくお願いします」と挨拶し大ヒット御礼舞台挨拶は幕を閉じた。

『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』
11月13日(金)より、全国公開中
監督:深川栄洋
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」
主題歌:[Alexandros]「Beast」
出演:綾野剛 北川景子 岡田健史 前野朋哉 青山美郷 石黒賢
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。警視庁のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は捜査に乗り出すが、遺族は犯人に感謝し嘘の証言で守る。ドクター・デスは猟奇殺人犯なのか?救いの神なのか?

©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会