綾野剛「皆さんの前に立てたことは奇跡」、北川景子「お客様の顔が見たくて、映画を一生懸命撮影している」満員の会場に感激!

数々のミステリー小説を世に送り出す作家・中山七里のクライム・サスペンス小説を、綾野剛が主演し、北川景子共演で映画化する『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が、11月13日より公開中。このほど、11月14日に丸の内ピカデリー1にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの綾野剛、北川景子、そして深川栄洋監督が登壇した。

会場には、本編を観終えた観客が席を埋め、余韻が残る中、綾野、北川、深川監督が登壇。一般の観客を前にした綾野は、「本日は大勢のお客様に来ていてだき大変感激しています。今日この場で皆さんの前に立てたことは奇跡だと思っています。皆さんに会えて本当に感謝します」と語り、会場と全国122館のライブビューイングを見る観客へ挨拶した。北川も「昨日、公開初日を迎えることができ、お客様とこうして対面する舞台挨拶はすごく久しぶりで、やっぱりお客様の顔が見たくて、私たちは映画を一生懸命撮影しているんだなと改めて感じました」と無事公開を迎えられた喜びを語った。そして、今回初のイベント登壇となった深川監督は「本作は去年の7月にクランクインし8月いっぱいでクランクアップしました。それから世界各国いろんなことがあって、今こうして立てていることが不思議なくらいに感じます。新しい世の中にもなって、ようやく映画館にも満員のお客様が足を運んでいただけて映画人として大変感謝しております」と語った。

本作で警視庁捜査一課No.1コンビの犬養隼人と高千穂明日香をそれぞれ演じた綾野と北川。公開後の舞台挨拶ということもあり、ラストシーンから今後のコンビの様子を伺う質問に対して、綾野は「いい意味で変わらないと思います」と回答し、「どう?北川さん?」と北川に問うと、北川も「変わらないと思います。関係性は変わらないと思いますけど、事件が変われば高千穂が人質になったり、暴走したりするかもしれいですね」と語り、今後のバディの活躍を想起させる発言で会場を沸かせた。

続いて、犬養と高千穂が追う“ドクター・デス”を演じた役者の印象と、対峙した時の撮影エピソードについて、綾野は「もう、あれしかないね」と目を閉じ、両手を広げた本編のドクター・デスの仕草を真似した。北川は「初めて見た時、鳥肌がたっちゃいました。すごくキレイで…。一瞬正しいと思ってしまうような説得力もあって、なにと戦っているかわからなくなるような、残酷なほど美しい瞬間でした」と印象を口にし、綾野も「狡猾さと酔狂さが混ざった圧倒的な存在感がありました」と絶賛した。そして、犬養と高千穂がドクター・デスと対峙するシーンについて、北川は「取調室のシーンはドッと疲れました。夏に撮っていたので部屋は暑かったのですけど、犬養の心を弄ぶドクター・デスと何をしでかすかわからない犬養をみていて鳥肌が立ちました。私はただ見ているだけでしたけど、この作品の世界観をドクター・デスの役の方が作ってくださったなと思います」とコメント。綾野は“ドクター・デス”のイントネーションが「一番大変だった」と語り、「ほんとに…現場で一番NGをだしたのがこれ(イントネーション)だったんです」と明かすと、会場は笑いに包まれた。

深川監督は二人の印象について、「二人がお互いのことを良く理解しているなと感じ、それが本作で特殊なコンビの源になっているのかなと思いました。どのような演出をしてもお互い被らない演出を調節していました」とコメント。すると綾野は「(北川さんとは)すごく波長が合いますし、2回目の共演でもずっと前から友人だったような感覚が残っていました」と語り、北川も「高千穂は犬養についていって、暴走を止めたり、迷っていたら背中を押す相棒の役だと思っていたので、綾野さんがどう演じるかよく見て、自分がバランスを取れるといいなと思って演じていました」と撮影を振り返った。それに対し綾野は「観察のためにずっと盗撮されていました(笑)。いつ撮られてたんだろうという写真までありました」と笑顔で語った。

ここで、前回のイベントでもチャレンジした「No.1コンビ度チェック」に綾野と北川が再チャレンジ。前回の結果が「60%」に終わってしまった際、北川は「初日にもう一回やりたい!」と悔しい様子を見せていたため、今回リベンジの場が用意された。二人は計5問の質問に対し〈A〉か〈B〉でパネルを上げて回答していき、劇中さながらの名バディっぷりを披露し、なんと全問一致のコンビ度100%を達成。「前回のコンビ度チェックはコメントしにくい結果でしたので、今回は大満足です!」と喜んでいた。

そして今回は、鑑賞した観客にも「本作の続編を観るならば?」という質問が投げかけられた。回答はA「犬養と高千穂の過去」、B「犬養と高千穂の未来」の2択。AとBが綺麗に半分ずつという結果となり、この回答に北川が「犬養と高千穂はどのように出会ったのか、最初から名コンビなのか、どうゆう経緯で出来上がったのか気になるので過去を見たいですね」と答えると、綾野は「確かに、高千穂の過去は観たい。相当ブイブイ言わせていて、キレキレだったのかなと思って(笑)」と高千穂の過去を想像した。そして、二人のやり取りを見たMCによる「二人はNo.1コンビと思いますか?」という質問に、客席は満場一致でNo.1コンビと回答。綾野は「みんな優しいね(笑)ありがとう」と客席へ感謝した。

最後に、深川監督は「この映画は公開したばかりです。2回、3回と観て下さると嬉しいです。その度に印象が変わっていく映画だと思いますので、またお会いできることを願っております」、北川は「本作は安楽死をテーマにしていますが、この映画では犬養と高千穂がどのように犯人に迫っていくのか、事件を乗り越えて、どのように成長していくのかというふたりの人間ドラマも見どころの一番大きい要素だと思いました。怖いのが苦手という方にも本作で私たちの成長を見て欲しいです」、そして綾野は「こうした時間が続いていけば良いなと心から思いました。エンターテインメントは最初に不要不急にされるものだと痛感しました。でも、こうして今この場に立てたことは奇跡だと思いました。皆さんにこうしてお会いするとエンターテインメント不急ではあっても、不要ではないと改めて思いました。本作はハラハラ、ドキドキする作品となっていますが、皆さんにとっても良い時間になればいいなと思います。まだ必ず会いましょう」と挨拶し、舞台挨拶は大盛況の内に幕を閉じた。

『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』
11月13日(金)より、全国公開中
監督:深川栄洋
原作:中山七里「ドクター・デスの遺産」
主題歌:[Alexandros]「Beast」
出演:綾野剛 北川景子 岡田健史 前野朋哉 青山美郷 石黒賢
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。警視庁のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は捜査に乗り出すが、遺族は犯人に感謝し嘘の証言で守る。ドクター・デスは猟奇殺人犯なのか?救いの神なのか?

©2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会