石原さとみ「今の自分だからできる」石橋冠演出 × 岡田惠和脚本「人生最高の贈りもの」2021年1月放送!

2011年に旭日小綬章を受章した石橋冠監督が、岡田惠和によるオリジナル脚本を石原さとみ主演でドラマ化する「人生最高の贈りもの」が、2021年1月4日にテレビ東京にて放送されることが決定した。

本作は、余命宣告をうけた一人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた愛と感動のドラマ。ゆり子は人知れず余命宣告を受けていた。早くに妻を亡くし東京で一人暮らしをする父、長野で穏やかに暮らす夫。彼女の家族や彼女を取り巻く人々は、大切な人に降りかかった運命をどう受け入れ、どう向きあい、そしてどんな同じ時を過ごすのか?それぞれの人生や思いが交錯する中で、ゆり子が胸に秘めていた決断とは?

自分の運命を、明るく前向きに進もうとする主人公・田渕ゆり子を演じるのは、数々のヒット作の主演を務めてきた人気女優石原さとみ。特別な役柄が多い石原が、ごく普通の等身大の女性、かつ娘役を演じる。今回、テレビ東京のドラマ初主演となる。

脚本を手掛けるのは、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和。テレビ東京の作品は、「浅田次郎ドラマスペシャル 琥珀」以来3年ぶり。珠玉の言葉を紡ぎ出すヒューマンドラマの名手が、優しく穏やかなオリジナル脚本を書き下ろした。さらに監督は、60年以上の演出キャリアを誇り、2011年に旭日小綬章を受章した石橋冠。日本テレビ時代には「池中玄太シリーズ」や「新宿鮫シリーズ」など数多くの名作ドラマを演出し、フリーになった後も数々の作品で賞を受賞している。

▼スタッフ&キャスト コメント

■石原さとみ(田渕ゆり子役)
Q:ドラマ特別企画「人生最高の贈りもの」の放送が決定いたしました。作品の印象などお聞かせください。
岡田さんの脚本には、セリフやト書きに“どうとらえるかは役者次第”みたいな余白が多くて、こういう余白があって考えさせられるものをやりたいと思っていたので、台本をいただいたとき、とても嬉しかったです。セリフは、説明台詞じゃなくてちゃんとその人の心が動いたときに発する言葉になっていて、こういう作品をやらせて頂いて、さらに嬉しくなりました。

Q:本作のような“家族”がテーマの作品に出演された感想をお聞かせください。
本作では、父親とのふたりのシーンが多いのですが、私自身、父親とふたりっきりで生活することが人生で一度もないので、少し難しかったです。全父親が感じる、娘に対しての思いみたいなものがあるのかなと思うと、より切ないというか、娘なのにちょっと他人感があるというか…。ただ、自分の命と向き合うときに、そこを少しだけ近づけていくっていうのはすごく美しくて、そういう選択があるのだと感じました。病気や余命があってもこれだけ日常を尊く映しているのを見て、お茶を入れるにしても、ご飯を作るにしても、ただ家で過ごすにしても、自分自身の生活にも豊かさを生み出すことに幸せを感じられる今の自分だからこそできる作品だと感じました。特別な喜びを求めるのではなく、ただ一緒においしいものを作って、美味しいって言えて、その空間すらもなにか心地がいいというか…。こういう中で、一緒のものを作って達成感を味わうのは、親子でも成立するし兄弟でも成立するような、生活の幸せを知ることができる尊い作品だなと思いました。最近は、自分で自炊したものがすごく美味しくて、体も心も喜んでいるのがわかるんです。それが幸せだと感じられる自分になれたときに、こういう作品に携わることができているなんて、すごいタイミングだなと思います。ありがたいです。

Q:石橋冠監督とは初めてとのことですが、エピソードなどございましたらお聞かせください。
スタッフ含めみんなが尊敬していて、慈しんでいて、ついていきたいと思っている監督です。作品中のキャラクターを愛してしてくださっているのが伝わってきますし、監督の雰囲気がこの物語を作っている感じがして、今回石橋監督とご一緒できてとても嬉しいです。ずっとやりたいと思っていたので、これからもこういう作品をやっていきたいです。

Q:テレビ東京ドラマ初主演となりましたが、視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
台本を読んでも、現場に入ってからもあたたかい気持ちになれて、今の自分だからできると思える作品に出会えました。この作品に込められた穏やかさとか温かさとか優しさとか…日常の尊さみたいなものが伝わって、見てくださっている方々の生活が少しでも温かくなったらいいなと思います。見てほしいです。ちゃんと伝わったらいいなと思います。放送が楽しみです。

■岡田惠和(脚本家)
尊敬する先輩、八木康夫プロデューサーと、オリジナルでとくに放送のあてもなく脚本をつくりました。どういうドラマが観たいか、つくりたいかを想いながら書きました。いとおしい父と娘の物語が完成しました。きっと好きだと思ってくれるに違いないと、テレビ東京の田淵プロデューサーに読んでいただいたところ「これやりましょう!」と。まんまと罠にはまってくれました。大好きです。感謝です。そして石橋冠さんという、この仕事して30年以上になりますが、一度だけ「ファンなんです、仕事してください」と告白した大好きな方が演出してくれることになりました。幸せです。そして、石原さとみさん。ずっと同じテレビドラマの世界で仕事してきて、何故だかご一緒する機会がなかった大好きな俳優さんです。彼女は、スーパーな力を持っているわけではないけど、きちんと理不尽なことや曲がった世界に物申す主人公を演じることが多かったと思います。そしてその作品は女性たちに確実に力を贈っています。女性たちだけじゃなく、今を生きるすべての物申せない人たちに。それは素晴らしいことです。でも俳優としての石原さんの魅力はそれだけではない。今回のドラマのようなホームドラマの中の、どこにでもいるような女性の役も、絶対に上手い。絶対素敵であると、確信しています。甘えたいけどできない、どうも素直に思ったことを言えない、でも父のことが大好きで。そんなヒロインを素敵に演じてくださっています。間違いないです。今回、やっと出会えたと思っています、嬉しいです。これから発表になる、父や、夫たちもとても豪華で素敵な俳優さんたちです。どうか心地よく心に響くドラマを、楽しみにしていただきたいと思います。

■石橋冠(監督)
脚本を読んだとき、想像がつかない新鮮な展開に圧倒されました。余計な説明や注釈もなく、ひたすら父と娘のかたちにこだわった岡田さんの作劇術に感嘆し、初めて「本直し」という儀式をしませんでした。大げさな表現を避け、脚本の意図通り素直に爽やかに撮ろうと思いました。石原さとみさんは理想のキャスティングでした。決して大げさな表現をせず、きわめて日常的な自然な演技をしてくれました。明るさと悲しさ、それを自然にこなした豊かな表現力に驚きました。石原さんの暖かい演技を楽しんでいただけたらと思います。そして「悲しみ」の本質に思い至ってくだされば幸いです。

新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」
2021年1月4日(月)夜8時00分〜9時54分 テレビ東京系にて放送
演出:石橋冠
脚本:岡田惠和
出演:石原さとみ

【ストーリー】 東京・豊島区。鬼子母神堂の裏手に佇む小さな洋館に、元大学講師の翻訳家・笹井亮介は暮らしている。妻に先立たれ一人暮らしとなった今は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。〆切を守らない亮介に、担当編集者・野村はいつも隣で頭を抱えていた。さらに近所に住む原口光代は、亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日勝手に家に上がり込んでいる。一方、亮介の一人娘・ゆり子(石原さとみ)は、長野県安曇野ののどかな町で、亮介の元教え子で教師の夫・田渕繁行と暮らしていた。ところがある日、ゆり子が父のもとに帰ってくる。連絡もなく突然の帰省に驚く亮介は理由を尋ねるが、ゆり子は一切語ろうとしない。わかったのは家にいる期間を決めていないということだけだった。これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、二人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。こうして始まった父と娘の二人暮らし。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていくが…実は娘の人生に残された時間はわずかだった。娘が胸に秘めていた決意とは?そしてそんな思いを父が知る時が来るのだろうか。

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