岡村隆史「契約問題です」、横山裕「もう決算はしました!」今年中に“決算”しておきたいことに会場どよめき!?

赤穂藩君主・浅野内匠頭の仇討のため、浪士となった47人の藩士たちの物語の秘話を、堤真一と岡村隆史のダブル主演で、『殿、利息でござる!』、『忍びの国』の中村義洋監督が映画化した『決算!忠臣蔵』が、11月22日に公開初日を迎えた。それを記念して、同日に丸の内ピカデリーにて行われた初日舞台挨拶に、キャストの堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、石原さとみ、橋本良亮(A.B.C-Z)、寺脇康文、中村義洋監督が登壇した。

いよいよ公開初日を迎え、主演の堤は「寒い寒い京都で撮影して、ようやくこの日がやって参りました」、ダブル主演を務めた岡村も「ムービースター、岡村隆史です。無事、撮り直すこともなく公開を迎えたことが本当に嬉しく思っています」と挨拶し、会場を盛り上げた。

一番好きなシーンは?という質問には、堤は「岡村くんが『籠つこたらええのに』というのが好きです(笑)」とコメント。「私も好きです」という岡村は「全て監督さんの指示に従って」演じたというが、中村監督は「あそこ、台詞変えてましたよね?」と暴露。岡村は焦りながらも「台本は『使ったらええのに』と書いていたんですけれども…そこだけです!監督に対しての若干の口答えは!」と、“ムービースター”っぷりをのぞかせた。

続いて、本作のタイトルにちなんで、今年中に決算しておきたいことは?という質問が。横山は「もう決算はしました!グループもそうですけど、いろいろ…(笑)」と、関ジャニ∞の活動にも触れて客席をざわつかせつつ、「心機一転、頑張っていますので!」と気持ちを改めた様子を見せた。

岡村は「(吉本との)契約問題ですね」とキッパリ。「ズルズル引き延ばしになっておりました、エージェント契約なのか、はたまた専属契約なのか、それとも今まで通りなのか」で揺れているとのことで、「先日、チーフマネージャーからペンを渡されて『書け』と言われたんですが、保留にいたしました!」という報告も。横山から「今年中にするんですか?」と聞かれると、「ちょっとズレ込むかな…。まだ周りの方がどれぐらいかというのがわかっていないものですから。どれぐらい加藤浩次が得したのか損したのか…」と、リアルな“決算”話に会場からはどよめきと笑いが巻き起こった。

橋本は「夏にライブをやって宣伝させてもらったんですけど、“決算”じゃなくて“決済”って言っちゃって。討ち入りしてください!」と反省する場面も。

堤は、本作のために「番宣でバラエティにいろいろ出た」と言い、「ジュースとか買ってきてってマネージャーに言って、全然払ってない。ちゃんとマネージャーにお金返さないとな…」と苦笑いを浮かべていた。

また、石原は「いただいたお酒がいっぱいある」そうで、「たまに断捨離パーティーをするんですね。友達を呼んで、お酒を飲んで断捨離するというのをよくしています。お酒を飲んで、自分の体に捨てる(笑)」とのことで、年末も計画していると笑顔を見せた。

最後に、本作の舞台となる赤穂藩では江戸時代から塩づくりが栄えていたことから、赤穂の塩を使用した鮭の塩釜が登場、塩釜開きで大ヒットを祈願した。

『決算!忠臣蔵』
11月22日(金) 全国公開
監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』
出演:堤真一 岡村隆史 濱田岳 横山裕 妻夫木聡 荒川良々 石原さとみ 竹内結子 西村まさ彦 寺脇康文 小松利昌 沖田裕樹 上島竜兵 堀部圭亮 山口良一 鈴木福 千葉雄大 滝藤賢一 笹野高史 橋本良亮 木村祐一 板尾創路 村上ショージ 西川きよし 桂文珍 鈴鹿央士 阿部サダヲ
配給:松竹

【ストーリー】 今から約300年前。江戸城・松の廊下。赤穂藩藩主・浅野内匠頭(阿部サダヲ)は、かねてより賄賂まみれだった吉良上野介に斬りかかる。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、赤穂藩のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。吉良へはお咎めなし。突然藩主を亡くしたことで、浅野家は断絶、藩士たちは路頭に迷う。筆頭家老・大石内蔵助(堤真一)は、嘆く暇もなく、浅野家復活を願い出て、ひたすら残務整理に励む日々。しかし、御家再興にも当然、お金が必要。内蔵助は、幼馴染の勘定方・矢頭長助(岡村隆史)の力を借りて、亡き内匠頭の妻・瑤泉院(石原さとみ)の化粧料(嫁入りの時の持参金)をかき集める。その金額は、およそ800両(9500万)!しかし、金の使い道がわからない内蔵助は、長助らの助言も聞かず、行き当たりばったりの大盤振る舞い。金はどんどん減っていく。一方、浪人となった藩士たちは、宿敵・吉良への仇討ちを勝手に計画。加えて、江戸の庶民たちまでもが、赤穂浪士たちによる仇討ちを超熱望。やがて、大金をはたいた甲斐もなく、御家再興は幕府の決定であっさり却下。「なんでやねん!」ようやく討ち入りを決意したものの、もはや予算残高は、微々たるものに…。討ち入るのか討ち入らないのか、迷っているうちにも予算はさらに減っていく。前線基地として購入した屋敷も火事で全焼。浪士たちの日々の生活費や食費に家賃、江戸までの旅費、武器の購入等々、お金は出ていくばかりで、プロジェクトは超難航。挙げ句の果てには、やる気満々の浪士たちのリストラも余儀なくされる始末。一方、自分の金を勝手に使われている瑤泉院の怒りもエキサイトして…。果たして彼らは“予算内”で、一大プロジェクト“仇討”を、無事に“決算”することができるのか!?

(C)2019「決算!忠臣蔵」製作委員会