人気キャラ“カエルのペペ”が辿る数奇な運命と社会の今を描いたドキュメンタリー『フィールズ・グッド・マン』2021年3月公開!

サンダンス映画祭2020で審査員特別賞新人賞を受賞したドキュメンタリー『Feels Good Man(原題)』が、邦題『フィールズ・グッド・マン』として2021年3月12日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ティザービジュアル2種、場面写真がお披露目となった。

本作は、米アンダーグランド・コミック界で人気のアーティスト、マット・フューリーが生み出したお気楽なキャラクター、カエルのペペが辿る数奇な運命と社会の今を、アニメーションを織り交ぜて描き出したドキュメンタリー映画。ペペは、極悪な“ネットミーム”としてヘイトシンボルに認定されてしまう。ダークで過激なインターネット時代に愛と平和を取り戻すため、マットはペペのイメージ奪還に乗り出す。

マット・フューリーの漫画「Boy’s Club」は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。しかしその主人公ペペが放ったセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたペペが溢れだした。2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにペペを大拡散。挙句にADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末…。マットの思いとは裏腹にペペの乱用は更に加速し、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになってしまう…。

監督のアーサー・ジョーンズは、友人のマットを助けるため本ドキュメンタリーを制作。アニメーションを駆使しながら今最もホットでダークな問題を浮き彫りにした。さらに Netflix「ボージャック・ホースマン」のリサ・ハナウォルトや漫画家のジョニー・ライアンなど、気鋭クリエイターたちも登場。フィクション=ミームが現実世界に影響を与える時代におけるクリエイターの苦しみと喜びも描かれる。SNS、ヘイト、デモ、仮想通貨、大統領選、陰謀論…時代に翻弄され続けるペペの“蛙生”から観た世界の今とは?

本作は今年のサンダンス国際映画祭で審査員特別賞新人賞を受賞し、アメリカNo.1映画批評サイト「ロッテントマト」では96%Freshを獲得した。

特報映像では、ペペをはじめとした「Boy’s Club」のキャラクターが、「手を洗おう!」などコロナ禍の日常をユーモアに演じている。

『フィールズ・グッド・マン』
2021年3月12日(金)より、ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本:アーサー・ジョーンズ
脚本・撮影:ジョルジオ・アンジェリーニ
脚本・編集:アーロン・ウィッケンデン
出演:マット・フューリー ジョン・マイケル・グリア リサ・ハナウォルト スーザン・ブラックモア サマンサ・ビー アレックス・ジョーンズ カエルのペペ
配給:東風 ノーム

©2020 Feels Good Man Film LLC