夏木マリ「池袋という街は私の故郷」、竹中直人「想像を超える楽しい現場」豪華声優キャスト発表!松本穂香 × 瀬戸利樹『君は彼方』

松本穂香と瀬戸利樹が声優を務める、池袋を舞台に描く青春ファンタジーアニメーション映画『君は彼方』が、11月27日より公開される。このほど、追加声優キャストとして、夏木マリ、竹中直人、土屋アンナ、仙道敦子、TKOの木本武宏が出演することが発表され、併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、芸術、映画、そして漫画・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせる池袋を舞台に描いた青春ファンタジー。澪(声:松本穂香)は幼馴染の新(声:瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに二人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまった。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには見たこともない不思議な世界が広がっていた。

新たな声優キャストとして、澪を支える優しい駄菓子屋の森おばあちゃん役に夏木マリ。世の境の番人・殯(もがり)役に竹中直人。怪しい占い師・織夏役に土屋アンナ。澪の母親・宮益沙智役に仙道敦子。忘れ物口の係員役にTKOの木本武宏が扮する。

▼スタッフ&キャスト コメント

■夏木マリ(森おばあちゃん役)
Q:『君は彼方』に参加してみて。
主人公、澪ちゃんにとって神様のような存在でしょうか…。駄菓子屋の森おばあちゃん、澪ちゃんが強い思いを持って望む世界にいける様に後押ししますが、おばあちゃんは何者なのでしょう…。私自身、青春を過ごした池袋あの場所で楽しみながら演らせていただきました。

Q:アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して。
池袋という街は、私の故郷です。生まれたのは、びっくりガード近くのぬかりや病院、子供の頃、西武と並んでまだ丸物というデパートがあり、私の遊園地でした…。高校は、豊島岡女子学園です。内緒ですけど、駅地下でアルバイトしてドラムというジャズ喫茶に出ているGSに差し入れを買ってました!タカセでのつまみ食いも思い出、今は劇場を通じて夢をいただいています。

■竹中直人(殯/もがり役)
Q:『君は彼方』に参加してみて。
スタジオに入ると瀬名監督がぼくをとても明るく迎えて下さりとても嬉しかったです。そして控えめに佇む松本穂香さんに「はじめまして!」とご挨拶すると「一度共演しています…」と優しくお応え下さり「あっ!!そうでした!!」と叫び、そのまま意識を失ったのを思い出します。松本穂香さんの「大丈夫ですか…?」と優しい声に意識を取り戻したぼくは静々と録音スタジオに入りました。そして私の演じる“殯”があまりにも恐ろしい化け物で驚きました。そのキャラクターデザインに負けないようにと瀬名監督がぼくに「もっとテンション上げて!もっと!もっと!全然足りない!もっと上げて!もっと!もっと!もっと!」と叫び続け、そのまま意識を失ってしまった事をなつかしく思い出します。想像を超える楽しいアフレコ現場でした。

Q:アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して。
池袋と言うと幼い頃に聴いた青江三奈さんの「池袋の夜」という歌を思い出します。池袋というと夜が似合う街、大人の街という思いが子供の頃はありました。そして多摩美の学生になってから池袋文芸坐を知り濃い映画通が集まる街というイメージになりました。そして最近、野田秀樹さんのお芝居で池袋の芸術劇場に2ヶ月ほど通っていたので池袋の街の空気にすっかり馴染み、池袋は芸術をこよなく愛する街なのだと深く感じました。そして今回『君は彼方』で描かれる池袋はとても美しくロマンチック。またもや池袋という街の印象が変わりました。常に変化してゆく池袋…素敵な夢を持った街なのですね。

■土屋アンナ(織夏/おりか役)
Q:『君は彼方』に参加してみて。
台本を読み終えた瞬間にこの作品のメッセージに心を奪われました。自分は死ぬまで夢を追い続けたいタイプの人間。ただ私でも毎日を淡々と生き抜いている現実に目を向ける時がある。退屈、平凡と感じてしまう人も数多いはず。でも自分の生き方は自分にしか変えられない。人生、時間をかけがえのないものだと重じて生きようと背中を押してくれる作品だと思います。

Q:アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して。
私は渋谷区生まれ。言わば都会っ子(笑)。同じ東京でも池袋はまた違った空気の流れだが東京を代表する繁華街だ。常に多くの人々が行き交い、情報交換し、ファッション、食など最先端を先取りしている場所。人は刺激的なそんな町で楽しみも苦しみも経験する。だから私にとっての池袋は学びの場所。

■仙道敦子(宮益沙智/みやますさち役)
Q:『君は彼方』に参加してみて。
アニメーション映画のアフレコに初めて参加させて頂きました。瀬名監督のご丁寧なご指導の元、とても楽しく貴重な経験が出来ましたし、神聖な気持ちで臨みました。又、当日は以前親子役でご一緒した大好きな松本穂香ちゃんとの再会も出来て、本当に嬉しい時間を過ごしました。

Q:アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して。
私にとって池袋は、様々な劇場があったり、鬼子母神神社の手作り市であったり、文化交流の盛んな街という印象が強くあります。そして、近年益々変化をしていますね。物語は、壮大なテーマでありながら誰もが一度は感じる大人になる一歩を描いています。そんな、池袋が舞台になった『君は彼方』、劇場で拝見するのが楽しみです!

■木本武宏(忘れ物口 係員役)
Q:『君は彼方』に参加してみて。
瀬名監督からのアドバイスはただひとつ「木本さんだと分からないようにしてください」…一瞬???でした(笑)。ただ、確かに、そりゃそうです。なので、現場では「いいです!木本さんじゃない!」という声を頂くまで必死でやりました。いい経験でめちゃくちゃ楽しかったです。

Q:アニメの聖地・池袋が舞台という事に対して。
元々は滅多に行かない場所で、ヤンチャの若者が支配している街のイメージが強かったのですが、今はサブカルやエンタメいえば池袋なイメージですし、何より一番好きなハンバーグ店とサウナ店があるので頻度高く行く街になりました。とにかく変貌のスピードが目まぐるしい街です。

■瀬名快伸(監督・原作・脚本)
本当に素晴らしい役者の皆さんに命を吹き込んでいただきました。シーンの雰囲気、キャラの感情にぴったりと合うまで何度も何度も演技を重ねてもらったことでアニメという枠を飛び越えたリアリティを表現出来たのではないか。と思っています。コロナ禍の閉塞した世の中、キャラに宿っていく命の輝きを見て聞いて、この世界に光の希望を感じていただける作品になった。と思いました。人の絆、思いを伝えること、生きることへの感謝。ぜひ劇場で感じていただければと思います。

予告編は、澪と新、そして親友の円佳との複雑な思いから始まる。面倒くさいことが苦手な澪は3人の微妙な関係から逃げるように過ごしていたある日、突然事故に遭ってしまう。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこはいつもと違う池袋の街並が。不思議な世界“世の境”に迷い込んでしまった澪は、元の世界に戻るために必要な“大切な思い出”を探すことになる。そんな、澪の前に立ちはだかる“世の境”の番人の殯、そしてヘンテコなガイド・ギーモン、果たして澪は新の元に帰れることが出来るのか?そして自分の想いを伝えることができるのか?緻密に表現された池袋の街並み、そして映画初主題歌となるsajiの「瞬間ドラマチック」の音源にのせて、新に対する澪の想いが前面に溢れ出した映像になっている。

ポスタービジュアルは、青空と夕景の間から飛び出し、互いを強く抱き寄せながら覚悟の表情を見せる澪と新が印象的だ。

『君は彼方』
11月27日(金)より、TOHOシネマズ 池袋ほか全国ロードショー
監督・原作・脚本:瀬名快伸
主題歌:saji「瞬間ドラマチック」
声の出演:松本穂香 瀬戸利樹 土屋アンナ 早見沙織 山寺宏一 大谷育江 木本武宏(TKO) 瀬名快伸 小倉唯 仙道敦子 竹中直人 夏木マリ
配給:エレファントハウス ラビットハウス

【ストーリー】 澪(声:松本穂香)は幼馴染の新(声:瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに二人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまう。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには不思議な世界が広がっていた。そこで出会ったヘンテコなガイド・ギーモンと謎の女の子・菊ちゃんと共に、澪は新の元に帰るための唯一の手段、大切な思い出の中の“忘れ物”を辿ることとなる。

©「君は彼方」製作委員会