イランの大ヒット2大犯罪映画『ジャスト6.5』『ウォーデン』2021年1月同時公開!

イラン映画史上最大のヒット作(コメディ映画を除く)で、2019年の東京国際映画祭でも最優秀監督賞と最優秀主演男優賞をダブル受賞した『ジャスト6.5 闘いの証』と、同年公開のライバルとして高評価を得て大ヒットした『ウォーデン 消えた死刑囚』が、2021年1月に同時公開されることが決定した。併せて、ヴァラエティのピーター・デブリュージと、アメリカ・マガジンのイヴ・タシュネットより、各作品を絶賛するコメントが寄せられた。

▲『ジャスト6.5 闘いの証』

『ジャスト 6.5 闘いの証』は、名実ともにイランを代表するスター俳優で、『別離』で第61回ベルリン国際映画祭俳優賞を受賞したペイマン・モアディと、本作で第32回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞したナヴィッド・モハマドザデー共演で、警察と薬物組織との対決を描いた映画。監督は、2016年の監督デビュー作『Life and a Day(英題)』が、イランのアカデミー賞といわれるファジル国際映画祭でいきなり監督賞・脚本賞を含む9冠に輝いた大器サイード・ルスタイが務める。

▲『ウォーデン 消えた死刑囚』

『ウォーデン 消えた死刑囚』は、同じくナヴィッド・モハマドザデーとイランの今を代表する人気女優パリナーズ・イザドヤールが共演する犯罪映画。監督は、初長編『メルボルン』が東京国際映画祭でも上映され、今作ではイラン映画批評家&脚本家賞で作品賞・監督賞・脚本賞など主要部門を受賞したニマ・ジャウィディ監督が手掛ける。

■ピーター・デブリュージ(ヴァラエティ) 『ジャスト6.5 闘いの証』コメント
隅々までハリウッドのアクション映画と同じくらい刺激的でありながら、イランの社会システムへの洞察が注入されている。サイード・ルスタイ監督の緊迫した上出来のスリラーは単なるアクション映画に留まらない別次元の作品になっている。

■イヴ・タシュネット(アメリカ・マガジン) 『ウォーデン 消えた死刑囚』コメント
この映画はタイトルが示すように刑務所ドラマだが、同時に、とても奇妙なひねりとロマンティックコメディの要素を加えた、ある種の寓話でもある。監獄の荘厳さは神がここのどこか、その深奥部に隠れていることを示唆している。

『ジャスト6.5 闘いの証』
2021年1月 新宿K’s cinemaほか全国順次公開
監督・脚本:サイード・ルスタイ
出演:ペイマン・モアディ ナヴィッド・モハマドザデー ファルハド・アスラニ パリナーズ・イザドヤール
配給:オンリー・ハーツ

【ストーリー】 街にあふれる薬物依存者の多くはホームレス。薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマド(ペイマン・モアディ)は、薬物売人の頂点に立つ大物ナセル・ハグザド(ナヴィッド・モハマドザデー)を追っている。あの手この手の捜査を繰り返したあげく、ついにナセルを彼のペントハウスに追い詰め刑務所に収監する。しかしそれは、ほんの始まりに過ぎなかった…。

『ウォーデン 消えた死刑囚』
2021年1月 新宿K’s cinemaほか全国順次公開
監督・脚本:ニマ・ジャウィディ
出演:ナヴィッド・モハマドザデー パリナーズ・イザドヤール
配給:オンリー・ハーツ

【ストーリー】 1966年、イスラム革命前のイラン南部にある刑務所。新空港建設のため立ち退くことになり、所長のヤヘド少佐(ナヴィッド・モハマドザデー)は、囚人たちを新しい刑務所へ移送する任務を背負うことになった。無事任務を果たせば大きな出世を約束されていて、それは彼にとって難しいことではないと思われた。ところが一人の死刑囚が行方不明との報告が届く。所外への脱走はあり得ないと判断した少佐は所内の徹底した捜索を決意する。事情を聴くために死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せるが、美しく聡明な彼女に以前から少佐は惹かれていた。正義とは何か、良心とは?キャリアだけを追いかけてきた少佐はおそらく初めてその問いに直面する…。

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