石崎ひゅーい「一緒に戦える事に興奮」主題歌を担当&水川あさみ、瀧内公美らが出演決定!森山未來『アンダードッグ』予告編

『百円の恋』、「全裸監督」の武正晴監督が、森山未來主演、北村匠海、勝地涼共演で贈る『アンダードッグ』が、11月27日より公開される。このほど、追加キャストとして、水川あさみ、瀧内公美、萩原みのり、柄本明らが出演することが発表された。併せて、本作の主題歌が、石崎ひゅーいによる書き下ろし楽曲「Flowers」に決定し、予告編もお披露目となった。

本作は、過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てた今も、ボクシングにしがみつく事しかできない主人公を中心に、人生から見放された3人の男たちのドラマを描く。

追加キャストとして、晃(森山未來)の妻・佳子役に、足立紳脚本・監督作『喜劇 愛妻物語』など活躍する水川あさみ。晃が送迎ドライバーとして日銭を稼ぐデリヘル店にやって来る謎めいた女・明美役に、『火口のふたり』で高い評価を得た瀧内公美。龍太(北村匠海)を養護施設時代から支える妻・加奈役に、若手女優の萩原みのり。宮木(勝地涼)が唯一心を開く恋人・愛役に冨手麻妙。晃と腐れ縁のデリヘル店の店長・木田役に、映画監督でもある二ノ宮隆太郎。木田を支えるベテランデリヘル嬢・兼子役に熊谷真実。宮木の父で有名俳優の幸三郎役に風間杜夫。そして晃にチャンピオンの夢を託した父・作郎役に柄本明が扮し、奥行きのある実在感で作品を支える。さらにボクシング界からは、元WBA世界スーパーバンタム級王者の佐藤修や、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二が参加。お笑い界からは、プロボクサーであり、トレーナーライセンスも取得するロバートの山本博、武組常連の友近をはじめ、バッファロー吾郎A、好井まさお、じゅんいちダビッドソン、ツムラフェスティバル、ジャッキーちゃんらが出演する。

予告編は、晃、龍太、宮木ら3人の負け犬たちのそれぞれの理由、そして、晃と龍太にとって、二人の対決が前に進むために避けて通れない闘いであることを伝える。映像で、晃は主人公にもかかわらず、終盤付近で「やっぱこれだよな」と一言発するのみ。本編でもセリフの少ない役柄を、森山が全身を使って表現している。また、映像中盤から流れる3人の男たちの心情を代弁するかのような楽曲は、人気シンガーソングライターの石崎ひゅーいが書き下ろした主題歌「Flowers」。石崎が紡いだ歌詞とその歌声は、男たちが繰り広げる激闘の余情となって心に突き刺さり、ルーザーたちのドラマをより一層盛り上げる。

■石崎ひゅーい(主題歌) コメント
武監督の作品は以前から好きでした。なのでオファーを頂いた時は純粋に嬉しかったです。現場で監督とお話させて頂いた時、印象的だったのが「普通だったら映画の主人公になり得ない、世間の誰にも相手にされない奴がクライマックスにリングの上で光を浴びるストーリーを作りたい」と仰っていた事でした。自粛期間中、スーパーと家との往来の日々の中、ひび割れたコンクリートから不格好な姿で咲いてる花を見つけました。その姿が、まるでこの物語の登場人物達のようだと感じたんです。この歌は「僕」の歌じゃなくて「僕ら」の歌です。『アンダードッグ』というリングに立たせて頂いた事、そして一緒に戦える事に心底興奮しています。

■武正晴(監督) コメント
ボクサーという非情の世界の住人を花に例えた詩情に感銘を受けた。「敵だらけの 今夜に 感謝するよ ありがとう」という歌詞を、この半年唱えながら眠れぬ夜を乗り越えた。強くなれた。この映画によって名曲が生まれたことに誇りを感じる。映画創りが才能との邂逅の場であることを強く再認識できた。幸運である。只々感謝しかない。

劇場版『アンダードッグ』<前編><後編>
11月27日(金)より、ホワイトシネクイントほか全国公開
監督:武正晴
原作・脚本:足立紳
音楽:海田庄吾
主題歌:石崎ひゅーい「Flowers」
出演:森山未來 北村匠海 勝地涼 瀧内公美 熊谷真実 水川あさみ 冨手麻妙 萩原みのり 風間杜夫 柄本明 佐藤修 竹原慎二 山本博(ロバート) 友近 バッファロー吾郎A 好井まさお じゅんいちダビッドソン ツムラフェスティバル ジャッキーちゃん
配給:東映ビデオ 

【ストーリー】 手にしかけたチャンピオンへの道からはずれた今も“かませ犬(=アンダードッグ)”としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・晃(森山未來)。幼い息子には父親としての背中すら見せてやることができず“かませ犬”から“負け犬”に。プライドも粉砕され、どん底を這いずる“夢みる”燃えカスとなった晃は、宿命的な出会いを果たす。一人は、 “夢あふれる”若き天才ボクサー・龍太(北村匠海)。児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によってボクサーとして期待された将来に暗い影を落とす。もう一人は、夢も笑いも半人前な “夢さがす”芸人ボクサー・宮木(勝地涼)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの宮木は、自らの存在を証明するかのようにボクシングに挑む。 三者三様の理由を持つ男たちが再起という名のリングに立つとき、飛び散るのは汗か、血か、涙か!?

配信版『アンダードッグ』
2021年1月1日より、ABEMAプレミアムにて配信開始

©2020「アンダードッグ」製作委員会