第21回太宰治賞を受賞した、芥川賞作家・津村記久子のデビュー作を、佐久間由衣主演、奈緒共演で映画化する『君は永遠にそいつらより若い』が、2021年に公開される。このほど、特報映像と場面写真がお披露目となり、併せて、本作が第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」にてワールドプレミア上映されることが決定した。
本作は、卒業間近の大学生である主人公がなんとなく過ごす日常の中で、ふとした折に“暴力”“児童虐待”“ネグレクト”などの社会の闇と、それに伴うやり切れない“哀しみ”に直面する物語。
特報映像は、佐久間由衣演じるホリガイのナレーションから始まり、その後は台詞をほぼ排除し映像と音楽を中心に構成されている。ホリガイとイノギ(奈緒)の交流や、小日向星一、笠松将、葵揚、森田想らの登場シーンも織り込まれ、いくつかのカットは不穏な空気を感じさせる。
今年で33回目を迎える東京国際映画祭。今回は、昨年まで実施していた「インターナショナル・コンペティション」、アジアの新鋭監督の作品を集めた「アジアの未来」、日本映画の気鋭作品をそろえた「日本映画スプラッシュ」の3部門を「TOKYOプレミア2020」という一つのショウケース部門に統合。同部門の全作品を対象とした観客賞が設けられる。
『君は永遠にそいつらより若い』
2021年 公開予定
監督・脚本:吉野竜平
原作:津村記久子「君は永遠にそいつらより若い」
出演:佐久間由衣 奈緒 小日向星一 笠松将 葵揚 森田想
配給:Atemo
【ストーリー】 児童福祉職への就職が決まり、大学卒業を間近に控え手持ちぶさたな日々を送る堀貝(佐久間由衣)は、身長170cmを超える22歳、処女。変わり者とされているが、さほど自覚はない。バイトと学校と下宿を行き来し友人とぐだぐだした日常を過ごしている中、同じ大学の猪乃木(奈緒)と知り合うが、過去に痛ましい経験を持つ猪乃木とは、独特な関係を紡いでいく。そんな中、友人の友人、穂峰が自ら命を絶ち、堀貝を取り巻く日常の裏に潜む“暴力”と“哀しみ”が顔を見せる…。
©『君は永遠にそいつらより若い』製作委員会