ドラマ「ガールはフレンド」の松本壮史監督の長編映画デビュー作で、同作で主演した伊藤万理華と再タッグを組む『サマーフィルムにのって』の公開が2021年に決定した。併せて、本作が10月31日より開幕する東京国際映画祭で特別招待作品として上映されることが発表された。
本作は、女子高生監督が時代劇に挑むSF青春映画。黒澤明やマキノ雅弘作品など、時代劇を溺愛する女子高生ハダシは、所属する映画部で、彼女の趣味とは真逆のキラキラ青春ラブストーリーばかりを制作していた。そんな状況に落胆するハダシの前に、理想とする武士役にぴったりな少年、凛太郎が現れる。彼との出会いに運命を感じたハダシは、親友たちを巻き込み、自分の愛する時代劇の制作に乗り出すことに。個性豊かなスタッフを集め文化祭での上映を目指し、ひと夏の映画作りに熱中するハダシ組。しかし、実は凛太郎はタイムトラベルしてきた未来人だった…。
主演を務めるのは、2017年に乃木坂46を卒業し、現在は映画をはじめドラマや舞台など活躍の場を広げ女優として開花しつつある伊藤万理華。本作では、時代劇に夢中になる女子高生監督ハダシを演じ、フレッシュでキュートな魅力を振りまく。そのほか、未来から来た少年・凛太郎役に、「腐女子、うっかりゲイに告る」でNHK初主演を果たし、一躍脚光を浴びた金子大地。ビート板役に、2019年にデビューし、早くもCMやMVの出演で注目を浴びる河合優実。ブルーハワイ役には、その独特な存在感でブレイク必至な祷キララが扮し、瑞々しい演技で魅了する。
監督は、ドラマやCM、MVなど幅広く手掛ける松本壮史。伊藤とは2018年にドラマ「ガールはフレンド」以来のタッグとなる。長編映画デビューとなる本作では、かけがえのない青春の一コマを、SF要素を織り交ぜながら描いた。また、映画が時代を繋いでいくことの尊さも語られ、監督の映画に対する愛も十分に感じられる仕上がりとなった。
脚本を担当したのは、劇団「ロロ」主宰の三浦直之。演劇の枠にとらわれず、歌詞提供やワークショップ講師など幅広く活動しており、松本監督とは数々の映像作品を共に作り上げてきた盟友だ。ドラマ「ガールはフレンド」、そして金子大地出演の「腐女子、うっかりゲイに告る」でも脚本を担当し、第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞脚本賞を受賞した。
■伊藤万理華(ハダシ役) コメント
松本壮史さんと三浦直之さんのタッグは、2年前に短編ドラマでご一緒させていただいて以来です。心がきゅっとなる瞬間、柔らかくて詩的な言葉と空気、印象的で大好きでした。新しく映画をつくると聞いて、ものすごいスケールが大きく感じて始まる前まで緊張していましたが、始まってからは役名の通りハダシで、日々をただただ必死に駆け抜けていました。登場人物全員、本当に愛おしくて離れがたくなるくらいみんな素敵でした。早くスクリーンで会いたいです!映画に対して好きと憧れがあるからこそ、この作品に関われたことは一生の宝物です。
■松本壮史(監督) コメント
最高にしびれる青春映画を撮りたいとずっと思っていました。脚本の三浦直之(ロロ)と作ったこの物語は、友情も恋愛もSFもアクションも、夏の空気と一緒に全部がギュッと詰まっています。自分にとって最高の長編デビュー作となりました。こんな時代ですが、スクリーンがとても似合う作品になったと思います。主演の伊藤万理華さんをはじめとした、若く魅力溢れる俳優陣の輝きを目撃してください。『サマーフィルムにのって』をよろしくお願いします。
『サマーフィルムにのって』
2021年 全国ロードショー
監督・脚本:松本壮史
脚本:三浦直之(ロロ)
出演:伊藤万理華 金子大地 河合優実 祷キララ 板橋駿谷 甲田まひる ゆうたろう 小日向星一 池田永吉 篠田諒
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 ハダシ(伊藤万理華)は時代劇映画オタクの高校3年生。所属する映画部では青春恋愛映画ばかりで、自分の撮りたい時代劇が中々作れずにくすぶっていた。そんなある日、ハダシの前に現れたのは武士役として理想的な男子、凛太郎(金子大地)。すぐさま幼馴染のビート板(河合優実)、ブルーハワイ(祷キララ)を巻き込み映画制作に乗り出したハダシは、個性豊かなスタッフを集め文化祭での上映を目指すことに。順調に制作を進めていく彼らだったが、実は凛太郎はタイムトラベルしてきた未来人だった…!
©サマーフィルムにのって製作委員会