高校在学中の2001年に「インストール」で第38回文藝賞を受賞しデビュー後、芥川賞、大江健三郎賞など数々の賞を受賞してきた綿矢りさの同名小説を、大九明子監督がのんと林遣都共演で映画化する『私をくいとめて』の公開日が12月18日に決定した。併せて、特報映像がお披露目となり、追加キャストとして、臼田あさ美、片桐はいり、若林拓也が出演することも発表された。
本作は、脳内に相談役「A」をもつ31歳おひとりさまと年下男子による、あと1歩近づけないむずがゆい恋模様を描いた崖っぷちロマンス。
特報映像で映し出されるのは、脳内に相談役「A」をもつ、31歳おひとりさま・みつ子(のん)の“崖っぷちのロマンス”。悠々自適におひとりさまライフを満喫していたみつ子だったが、年下営業マン・多田くん(林遣都)との出会いをきっかけに様子が一変。予期せぬ恋を前に、20代のように勇敢に恋に立ち向かえず、“キャパオーバー”寸前のみつ子。時には心乱され、あわてふためきながらも、脳内で冷静なアドバイスをくれる「A」とともに、訪れた恋に向き合うことを決める。おひとりさまを満喫しながらも時折登場する自虐や、あと一歩彼に近づけない恋に奥手なみつ子の姿など、恋愛に不器用な女性やみつ子と同世代の女性ならば共感必至の“あるある”がたくさん散りばめられている。多田くんとのもどかしい恋模様はもちろん、いかなる時もやさしく穏やかに助言をくれる「A」とみつ子の、息ぴったりでコミカルなやり取りにも注目だ。
新たなキャストとして、みつ子が全幅の信頼をおくおひとりさまの先輩・ノゾミさん役に、主演作『南瓜とマヨネーズ』を始め、『蜜蜂と遠雷』、『劇場版 架空OL日記』など話題作へ立て続けに出演し、大九監督とは『美人が婚活してみたら』、「捨ててよ、安達さん。」に続くタッグとなる、臼田あさ美。みつ子のバリキャリ女上司・澤田役に、舞台、ドラマ、映画と幅広いジャンルで活躍し、大九作品には『勝手にふるえてろ』、「捨ててよ、安達さん。」に出演する名バイプレイヤー、片桐はいり。そして、みつ子の同僚で、個性的すぎる存在感を放つカーター役には、MEN’S NON-NO専属モデルを務め、本作が映画初出演となる若林拓也が扮する。
『私をくいとめて』
12月18日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:大九明子
原作:綿矢りさ「私をくいとめて」
出演:のん 林遣都 臼田あさ美 若林拓也 片桐はいり
配給:日活
【ストーリー】 30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子(のん)。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くん(林遣都)に恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。
©2020『私をくいとめて』製作委員会