「第12回下北沢映画祭」10月2日よりオンライン上で開催決定!ポスタービジュアル&第1弾プログラム公開

ジャンルを問わないコンペティションをメインプログラムに、音楽や演劇、ファッション、グルメなど下北沢を彩るさまざまなカルチャーを切り口にしたプログラムを行い、今年で12回目の開催となる「第12回下北沢映画祭」が、10月2日から10月4日の3日間にわたって、配信プラットフォーム「STAY HOME MINI-THEATER powered by mu-mo Live Theater」と連携し、オンラインにて開催されることが決定した。併せて、本映画祭のポスタービジュアルと第1弾プログラムがお披露目となった。

メインプログラムのコンペティションは、全国から応募のあった237作品の中からノミネート作品10作品がオンラインで配信。ゲスト審査員に『Red』の三島有紀子監督を迎え、授賞式、審査員とノミネート監督とのトークセッションは下北沢から生配信される。

そして、“演劇の街”下北沢を舞台にした芥川賞作家・又吉直樹の小説を映画化した『劇場』などを手掛けた、下北沢ともゆかりの深い行定勲監督と、曽我部恵一のトークイベントや、観客動員数1万人突破、スマッシュヒット中のヨーロッパ企画初の長編映画『ドロステのはてで僕ら』の初のコメンタリー上映も開催される。

ポスタービジュアルのイラストは、ヨーロッパ企画の角田貴志が手掛けた。

■下北沢映画祭実行委員会 スタッフ一同 コメント
下北沢映画祭実行委員会は、新型コロナウイルス感染拡大防止およびお客様とゲスト、関係者、スタッフの安全確保を最優先するため、スタッフと協議を重ねた結果、“オンラインでの開催”に踏み切ることにいたしました。私たちはこれまで「映画を観る」「映画を届ける」ための“場所”を作り出すことにこだわりたいと考えてきました。そんな私たちにとって、オンラインでの開催は苦渋の決断でした。ただ、先の見えない状況の中で、映画文化の灯を消さないため、そして下北沢の街に再びにぎわいを取り戻すため、私たちが、いまできることは何かを考えた結果、「中止」という選択肢だけはありませんでした。第12回のテーマは「映画は、いつもの街で待っている」。世の中が大きく変化しているなか、新たな常識に翻弄されている「いま」のことを考えました。日常はいま、ものすごいスピードで変わっていきます。しかしながら、映画は私たちの手の届くところにある。“変わらないもの”がいつもの街=下北沢にはあるという想いをテーマに込めました。そして、どんな形であっても「新たな才能を発掘する」「多様な自主映画の表現の場を守る」「下北沢の特性を活かした企画を届ける」という、下北沢映画祭本来の目的は実現できると信じております。オンライン開催は初の試みとなり、慣れないことも多いですが、これまでインディペンデント映画に触れてこなかった方たち、下北沢に来たことがない方たちにとっての「発見」の場になって欲しいと強く願っています。

▼第1弾プログラム

【A Program:コンペティション】
コンペティション審査員:三島有紀子(映画監督) 直井卓俊(企画・配給プロデューサー) 大槻貴宏(トリウッド代表・ポレポレ東中野支配人) 轟夕起夫(映画評論家)
日時:10月3日(土)12時00分〜19時30分(予定)
チケット:2,000円
コンペティションノミネート作品:10作品

■『愛をたむけるよ』(監督:団塚唯我)
14年前に母を亡くした三戸兄弟は東京の小さなアパートに二人で暮らしている。ある日、兄の佑介は母に良く似た女性木下菜月と運命的な出会いを果たす。弟の章大はその様子をアパートのベランダからじっと見つめている。

■『形をとって』(監督:宮崎樹里愛)
写真家を目指す藤永あきは、高校時代の友人・緒崎エレナと上京する。それから2年経った今も、あきはエレナをカメラに収め続ける。しかし、エレナの恋人・水上圭一郎がエレナをつれ出し、あきとエレナの繋がりは激しくほどけていく。フィルムに残ったのは、たしかな記憶。あるいは、形にならないものへの憧憬。

■『蝸牛』(監督:都楳勝)
中学3年生の日比野千帆は幼馴染の美男子、沼田信平と付き合っている。信平は歳を重ねる度に自分の身体が男である事に違和感を覚え始めている。それを知っている千帆は、いつか嫌われてしまうのではないかと不安でいっぱいだ。自分の性を変えたい信平とこのまま変わらずに信平と過ごしたい千帆の性春のひととき。

■『curfew』(監督:無し/制作代表:諫早幸作)
自粛期間の中、俳優の諫早幸作の発案から、親交のある役者12人で制作した配信作品。企画会議・脚本・撮影・編集を全て自分達で行い、リモートやビデオ通話などを通して、喪失から立ち直れず現代を生きるある一人の青年の物語を描く。

■『杭を打て』(監督:村上創紀)
横山・永田・緑川のバカトリオは殺し屋を装い同級生を拉致し「罪の告白」をさせることで更生させていた。うまくいってるようでうまくいかない3人。ある日、3人のせいで同級生の中島が暴力教師・大城に酷い姿にさせられる。3人はターゲットを暴力教師の大城に定めるが…。

■『覚めぬ夢などあるじゃなし』(監督:目黒大輔)
夢から覚めるといつもびしょ濡れになってしまう男。今日もまた悪い夢を見たかぁと目覚める。悪い夢が影響し、男は仕事を失ってしまう。自暴自棄になった男は酔いつぶれ、再び夢を見る。これは夢か現実か!?夢と現(うつつ)の境界線を眠り男が不本意ながらもぶち破る!

■『SHADE』(監督:野口高遠)
男が夜道を走っている。彼は名もなきボクサー、体の不自由な祖父の世話をしながらボクシングをしている。必死にサンドバックを叩く男。それに触発されたかのように、祖父である老人が顔を上げる。

■『ストレスフルスイング』(監督:山村もみ夫。)
このストレスフルな時代、あなたは何に怒りを感じますか?あなたはどんな問題を抱えていますか?ストレス解消のためにバッティングセンターに来た男のストレスが、どんどん溜まっていく話。

■『多日想果』(監督:大門嵩)
台湾に憧れて留学したタカシ。日本では味わえなかった楽しい日々。そんなある日、屋台で働くフェンに恋をする。しかし、自分の気持ちを率直に伝えることができないまま時は流れ、恋は無情な形で幕を閉じることになる…。

■『ナイトライダー』(監督:佐藤安稀)
意味もなく繰り返す日々の中、主人公マツモトは少女ヨンと出会う。ヨンの不思議な魅力に少しずつ心惹かれていくマツモトは惰性の日々に色を見出していく。そんな中、友人・ハカセと進めていた“計画”がついに実行段階に突入する。遂に訪れる計画実行の夜、3人の若者の運命が交差する。

【B Program:行定勲監督スペシャル対談 -コロナ禍での変化と下北沢-powered by世田谷サービス公社】
日時:10月4日(日)13時00分〜15時00分
チケット:1,800円

【C Program:『ドロステのはてで僕ら』上映 in 下北沢映画祭】
日時:10月4日(日)16時00分〜19時00分
上映作品:『ドロステのはてで僕ら』
チケット:1,800円

「第12回下北沢映画祭」
開催日程:10月2(金)〜10月4日(日)
配信プラットフォーム:「STAY HOME MINI-THEATER powered by mu-mo Live Theater」
オンライン上映配信券販売期間:9月12日(土)午前10時00分〜各プログラム開始5分前まで
配信券販売場所はコチラ