菅田将暉が詩人・最果タヒの詩を朗読!「ぼくはただ、きみを求めていた」グザヴィエ・ドラン監督作『マティアス&マキシム』特別映像

圧倒的なカリスマ性と才能を携え、映画界の革命児として躍進を遂げてきたグザヴィエ・ドラン監督の最新作『マティアス&マキシム』が、9月25日より公開される。このほど、詩人・最果タヒが本作に寄稿した詩を、俳優・菅田将暉が朗読する特別映像がお披露目となった。

本作は、これまでグザヴィエ・ドラン監督が一貫して描き続けてきた“母と子”というテーマから一新、二人の青年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた青春ラブストーリー。溢れ出る愛おしさ、触れたい衝動、相手を追いかける眼差しなど、スクリーンに映し出される全てが“恋”そのものを物語る。

特別映像では、予想外の恋に落ちる主人公、マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)それぞれの視点から紡がれる繊細な世界観の映像が流れる中、時代の寵児・菅田将暉が、瑞々しくもリアルな作品で若者からの絶大な支持を得る詩人・最果タヒの詩を読み上げている。かねてからドラン監督のファンを公言してきた菅田は、以前雑誌のインタビューで「最近観て、これはすごいなと思ったのがグザヴィエ・ドラン。こんな感性の人がいるんだなって。10代で監督デビューして、自分で衣装も編集もやるし、主演の時もありますよね。衝撃でした」とドランとの出会いについて言及していた。

■菅田将暉が朗読する詩
「傷痕」 作:最果タヒ
―映画「マティアス&マキシム」に寄せて―

すこしでも触れられたら裂けてしまいそうな傷口が、
ぼくそのものだと気づいている?
きみの前で、ぼくは、
触れられたくてたまらなくなる。
痛みが美しいだなんて言わない、
ぼくはただ、きみを求めていた。
血や、叫びが、ぼくから流れ出して、
ぼくはそれでも、きみの掌に包まれたかった。
傷口が、ひどくさみしい。
誰よりもぼくを深く傷つけるひと、
きみの手はあたたかいと、ぼくは早くきみに言いたい。

■菅田将暉 コメント
傷みに耐えられる心など
ある筈もなく
果てしなく痛々しい
でもその姿が最高に美しい
人間には愛がある
そう教えられた気がします

『マティアス&マキシム』
9月25日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本・出演:グザヴィエ・ドラン
出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス ピア・リュック・ファンク ハリス・ディキンソン アンヌ・ドルヴァル
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)は30歳で幼馴染。友人が撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった二人は、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始める。美しい婚約者のいるマティアスは、親友に芽生えた感情に戸惑いを隠せない。一方、マキシムは友情が壊れてしまうことを恐れ、想いを告げずにオーストラリアへと旅立つ準備をしていた。迫る別れの日を目前に、二人は抑えることのできない本当の想いを確かめようとするのだが…。

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