ブータンで最も僻地にあるルナナ村を舞台に、都会から来た若い先生と、村の人たちと子どもたちの心の交流を描いた感動作『Lunana A Yak in the Classroom(英題)』が、邦題『ブータン 山の教室』として2021年4月3日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアルがお披露目となった。
2005年に行われた国勢調査で国民の97%が「幸せ」と答えたことなどから“幸せな国”と呼ばれるようになったブータン。その北部にある標高4800メートルの村ルナナは、ヒマラヤ山脈の氷河沿いにあり、実際8日間のトレッキングでしかたどり着けない集落だ。その地で、大自然とともにある日常に幸せを見つけ生きる大人たち、そして親の仕事の手伝いをしながらも、“学ぶこと”に純粋な好奇心を向ける子どもたち。本作が初メガホンのブータン出身の新鋭パオ・チョニン・ドルジ監督は、現代を生きる私たちが忘れかけてしまった、シンプルながらも尊い暮らしを圧倒的な映像美で描き出し、本当の幸せとは何かを問いかける。
特報映像では、埃まみれの教室に戸惑うウゲンにむけられた「子どもたちは勉強したいと願い、先生の到着を喜んでいます」という村長の言葉どおり、学べることを喜ぶ子どもたちの笑顔が印象的だ。抜けるような青空のもと響き渡る、ブータンで有名な伝統歌「ヤクに捧げる歌」の歌声とともに深い余韻を残す。
ティザービジュアルには、ヒマラヤ山脈の素晴らしい風景とともに、キラキラした眼差しをむける子どもたちの姿が収められる。
『ブータン 山の教室』
2021年4月3日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開
監督・脚本:パオ・チョニン・ドルジ
出演:シェラップ・ドルジ ウゲン・ノルブ・へンドゥップ ケルドン・ハモ・グルン ペム・ザム
配給:ドマ
【ストーリー】 若い教員ウゲンは、ある日教官に呼び出されブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校に行くように伝えられる。「オーストラリアに行きミュージシャンになりたい」という夢を抱きながらも、渋々ルナナ村に行くことに。1週間以上かけ巡りついた村には、「勉強したい」と真っすぐな瞳で彼の到着を待つ子どもたちがいた。電気もトイレットペーパーもない土地での生活に不安を拭えなかったウゲンだが、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見つけていく。
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