9月18日から開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020の特別招待作品で、笠松将が主演、祷キララが共演する『ファンファーレが鳴り響く』が、10月17日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、『されど青春の端くれ』で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019でグランプリ&シネガーアワード(批評家賞)の2冠を受賞した森田和樹監督の待望の最新作で、商業作品デビューとなる森田監督の人生を投影するスプラッター青春群像劇。
主演を務めるのは、『デイアンドナイト』、『ラ』、『花と雨』などの話題作に次々と出演する笠松将。ヒロインに『左様なら』『アイネクライネナハトムジーク』『楽園』など存在感のある役柄を演じることに定評がある祷キララが扮する。そのほか、川瀬陽太、黒沢あすか、大西信満、日高七海、上西雄大、木下ほうかなど日本映画を支えてきた役者たちが脇を固める。
■森田和樹(監督) コメント
学歴も誇れるものも無い自分が映画を撮り始めて、5年目でやっと長編が撮れました。それは不格好で歪で自分よがりかもしれません。ただ、主演の笠松将さんとヒロインの祷キララさん含め出演して下さった沢山の素晴らしい俳優の皆様と、撮影スタッフの皆様と、作り上げたこの映画の撮影は紛れもなく人生の中で一番濃い日々で、その一瞬一瞬を一生残したい気持ちでいっぱいでした。そして出来た映画を観たらエネルギーに満ち溢れていました。コロナで大変な時期ではありますが、劇場で観て頂けたら幸せです。
『ファンファーレが鳴り響く』
10月17日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次公開
監督・脚本:森田和樹
主題歌:sachi.「美しい人生」
出演:笠松将 祷キララ 黒沢あすか 川瀬陽太 日高七海 上西雄大 大西信満 木下ほうか
配給:渋谷プロダクション
【ストーリー】 高校生の明彦(笠松将)は、鬱屈した日々を過ごしている。持病の吃音症が原因でクラスメイトからイジメられ、家族にその悩みを打ち明けられないどころか、厳格な父親(川瀬陽太)からは厳しく叱咤され、母親(黒沢あすか)からは憐れんで過度な心配をされ、脳内で空想の神を殺しなんとか自身を保っている状態だ。そんなある日、明彦はクラスメイトの才色兼備な女子生徒・光莉(祷キララ)が野良猫を殺している現場に偶然居合わせてしまう。光莉は、生理の時に見た自分の血に興味を駆られ、他者の血を見たい欲求を持っていた。光莉は「イジメてくる奴らを殺したいと思わない?」と明彦に問いかける。その日から明彦の中で、何かが変わったのだった。明彦は、自身が学校でイジメられていることをホームルーム中に訴える。そのせいで明彦はさらにイジメグループから追い回されることになり、街中逃げ回るが、ついに追いつめられる。しかしそこで、光莉がまた野良猫を殺していた。そしてそのナイフで、光莉はなんと明彦をイジメている同級生を殺してしまう…。二人はその現実から逃げるように都会へと向かう。その最中に出会う、汚い大人たちをさらに殺していき、二人の血に塗れた逃亡劇は確実に悲劇に向かっていくのだった…。
©「ファンファーレが鳴り響く」製作委員会