坂井真紀「一つの人生を一生懸命生きました」、染谷将太「人間の闇と美しさを描ききった」追加キャスト発表!水川あさみ『滑走路』

32歳で命を絶った“非正規歌人”萩原慎一郎による歌集を、水川あさみ主演、浅香航大、寄川歌太共演で映画化する『滑走路』が、今秋に公開される。このほど、追加キャストとして、坂井真紀、水橋研二、吉村界人、染谷将太、木下渓、池田優斗が出演することが発表された。

本作は、自らの経験をテーマに短歌を発表し続けた萩原慎一郎の初の歌集にして遺作となった「滑走路」をモチーフにオリジナルストーリーとして脚本化。30代後半に差し掛かり将来への不安を抱える切り絵作家の翠、非正規雇用問題に向き合いつつ自らも過重労働に苛まれる厚生労働省の若手官僚・鷹野、幼馴染をかばったことでいじめの標的にされてしまう中学2年生の学級委員長。3つの物語が絡まり合い、現代を生きる若い世代が、不安や葛藤を抱えながらも希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。

新たなキャストとして、シングルマザーとして学級委員長(寄川歌太)を育てる母・陽子役に坂井真紀。高校の美術教師として働く翠(水川あさみ)の夫・拓己役に水橋研二。鷹野(浅香航大)の同期・雨宮役に吉村界人。鷹野が死の原因を探る青年の元同僚・明智役に染谷将太。学級委員長のクラスメート・天野役に木下渓。そして、幼馴染の裕翔役に池田優斗が扮する。

▼キャスト コメント

■坂井真紀(陽子役)
大庭監督の強くてあたたかい思いと、心強いスタッフと共に、一つの人生を一生懸命生きました。一生懸命生きることは、楽しくて辛くて、喜んだり悔やんだり、止まったり進んだり。観てくださった方の手の上にそっと手を重ねられるような、あたたかい作品となって届けられたら嬉しいです。

■水橋研二(拓己役)
映画を映画館で観れる事に喜びと感謝を致します。コロナ禍が続く中、少しずつ日常に近づいていこうとする一つに映画館で作品を観る、という事があると思います。そして作品は皆さんが観て、感じて、何かを思い考える事で、その作品の完成だと思っています。是非『滑走路』を皆さんの中で完成させてください。

■吉村界人(雨宮役)
僕が演じた雨宮という役は、少し高飛車で表面的には強いサラリーマンにも見えますが、そんな人間が垣間見せる虚勢や、友達にしか本音を吐露することができない繊細さみたいなものが少しでも伝われば幸いです。この作品は、卒なく生きている人間の隠れてる内側の部分が見え隠れしながら進んでいく作品だと感じています。

■染谷将太(明智役)
繊細で濃密な人間の闇と美しさを描ききった作品だと思っています。それを実現したのは大庭監督。監督は人としてとても繊細であり、そのうえ人を奥深くまで解釈しようとする器量がこの作品に現れていると思います。一筋縄では行かない人生と葛藤から生まれる人としての美しさ。皆様へピュアに届く事を祈っております。

■木下渓(天野役)
この作品に出演させていただいたことに心から感謝しています。天野には、太陽が昇るときの「包み込む様な優しい強さ」があると感じて大切に演じました。大庭監督や共演させていただいた皆さんと真剣に作品に向き合いながら、人を理解することの大切さを学び続けた日々でした。本当にたくさんの方とこの作品を共有したいです。

■池田優斗(裕翔役)
台本を読んだ時はとても心が苦しかったです。裕翔を演じる時、今起こった出来事に対し素直に演じようと心がけました。親友を裏切りたくない、でも自分がいじめられてしまう怖さと戦う裕翔の心の中の葛藤を観ていただきたいです。

『滑走路』
今秋 全国ロードショー
監督:大庭功睦
原作:萩原慎一郎「歌集 滑走路」
脚本:桑村さや香
出演:水川あさみ 浅香航大 寄川歌太 木下渓 池田優斗 吉村界人 染谷将太 水橋研二 坂井真紀
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 厚生労働省で働く若手官僚の鷹野(浅香航大)は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ追及を受けた鷹野は、そのリストの中から自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始めるが…。

©2020「滑走路」製作委員会