お笑い芸人シソンヌじろうの同名小説を、『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』の大九明子監督が松雪泰子主演、黒木華、清水尋也共演で映画化する『甘いお酒でうがい』が、4月10日より公開される。このほど、3月24日にスペースFS汐留にて大ヒット祈願イベントが実施され、松雪泰子、黒木華、清水尋也が登壇した。
2014年に第7回キングオブコントで王者に輝いたお笑い芸人シソンヌじろうが、ネタの中で長年演じてきた代表的キャラクターである“川嶋佳子”がもし日記を書いたら…と執筆した小説「甘いお酒でうがい」を原作とした本作は、40代独身OL川嶋佳子のちょっぴり後ろ向きだけどポジティブな517日の物語。
主人公の佳子を演じた松雪は、オファーの話が来て「とても嬉しかったです。まさか自分にお話がいただけるとは思ってもいなかった」という。脚本を読んで「本当に言葉が美しくて、なんて詩的でユーモアがあって可愛らしくて。すごい素敵な本だった」とシソンヌじろうの世界観を絶賛した。
佳子の同僚である若林ちゃん役を演じた黒木は、演じる上で意識したことを聞かれると「私の邪気が見えないように…(笑)」と苦笑。「動きとかもわざとらしく見えないようにするにはどうしたら良いかと考えましたけど、基本的には自然に演じた」ことを明かした。
佳子のふた回り年下で岡本くん役を演じた清水。オファーが来たときに「今までは違う役どころで、新鮮な気持ち」だったというが、佳子と恋愛模様を繰り広げる上で「主演の方が松雪さんだと聞いたときに、一気に緊張が走った」とのこと。「僕でいいのか? 光栄なことなんですけど。マーネジャーさんに、『松雪泰子さんって言いました?』」と自分の耳を疑ったそうだが、「撮影に入ってからは、すごく楽しくやらせてもらった」と当時を振り返った。これに対して松雪が「二回り以上離れてますからね…(笑)」と苦笑いを浮かべると、清水は松雪に対して「僕からするとテレビや映画で観たことがある人」だとしたが、「恋愛に年齢は関係ないです!」と男らしく言い切った。
舞台挨拶の前に緊張していたという清水は、気合を入れる意味で「松雪さんと黒木さんに背中を叩いてもらった」という。「松雪さんは静かだけど突き抜ける感じだった。黒木さんは『あんまり音がしちゃうといけないから』と言って、バーン!って(笑)。結構、強めにきて(笑)」と、黒木から強烈な張り手を受けたことを明かしていた。
『甘いお酒でうがい』
4月10日(金)より、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
監督:大九明子
原作:川嶋佳子(シソンヌじろう)「甘いお酒でうがい」
脚本:じろう(シソンヌ)
出演:松雪泰子 黒木華 清水尋也
配給:吉本興業
【ストーリー】 ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子(松雪泰子)は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり…。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃん(黒木華)と過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くん(清水尋也)との恋の始まりだった…。
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