豊田利晃監督が世界自然遺産の小笠原諸島を4年にわたり撮影したドキュメンタリー映画『プラネティスト』が、4月11日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、『泣き虫しょったんの奇跡』『狼煙が呼ぶ』の豊田利晃監督が、2011年に世界遺産登録された小笠原諸島を1372日にわたり撮影したドキュメンタリー。『アンチェイン』以来のドキュメンタリー映画を、2018年版『PLANETIST』より再編集し新たに完成させた。
小笠原諸島・父島で自然と共に歩み生きるレジェンドサーファー・宮川典継。野生イルカと泳ぐ世界初のドルフィンスイムでブームを巻き起こし、絶滅危惧種となっていたアカガシラカラスバトを保護し、世界遺産の登録に大きな貢献をした宮川は、島を訪れる旅人を受け入れる島文化のパイオニアだ。2014年、小笠原を訪れ魅了された豊田監督は、宮川との出会いをきっかけに住民票を島に移してドキュメンタリー映画の製作に着手。俳優やミュージシャンを島に呼び、歓喜と興奮に満ち溢れた奇跡と出逢う島とセッションさせた。
出演するのは、『沈黙』『GIRI/HAJI』の窪塚洋介、『閉鎖病棟』『半世界』の渋川清彦、高次脳機能障害を持ちながらディジュリドゥ奏者・画家として活躍するGOMA、元ブランキー・ジェット・シティのドラマー中村達也、孤高のギタリスト・ヤマジカズヒデ。また、窪塚洋介の息子・窪塚愛流も父親と一緒に島を訪れている。ナレーションは小泉今日子が務める。
予告編では、「ボニン・アイランド」=小笠原諸島の海、島、空、星、クジラ、イルカたちが映し出され、案内人・宮川が「島の環境をエネルギーにして、今がある。ぜんぶ島がやらせていること」と語る。島を訪れた旅人たちの島とのセッション、魂の揺さぶり…。「今の時代を生き抜くヒントがこの映画の中にある」というキャッチコピーに続き、「小笠原という惑星に呼ばれた“プラネティスト(惑星人)”は決して死なない」と窪塚がささやく。
ポスタービジュアルには、豊田監督が出会った、まるで生き物のように表情を変える多彩な色の小笠原の夕日が収められる。
■豊田利晃(監督) コメント
都市の文明から遠く離れ、原初の地球の風景に囲まれながら自分のコアを見つめていた。魔法のような夕陽に魅せられて、毎日カメラを回し続けた。気がつけば、4年が過ぎていた。時間放浪の旅の記録。自分の半生の答えが映っていた。
『プラネティスト』
4月11日(土)より、ユーロスペース、ジャック&ベティほか全国順次公開
監督・企画・撮影:豊田利晃
音楽監督:ZAK
音楽:大野由美子 コーネリアス ヤマジカズヒデ
ナレーション:小泉今日子
出演:宮川典継 GOMA 窪塚洋介 渋川清彦 中村達也 ヤマジカズヒデ
配給:IMAGINATION
©プラネティスト製作委員会