歌舞伎界の新星・八代目の市川染五郎が映画初出演にして初声優、初主演を務め、杉咲花がヒロインの声を務める『サイダーのように言葉が湧き上がる』が、5月15日より公開される。このほど、主題歌と劇中歌入り予告編、追加場面写真がお披露目となった。
予告編では、never young beachによる主題歌「サイダーのように言葉が湧き上がる」と、大貫妙子による劇中歌「YAMAZAKURA」が初披露。映像は、チェリーとスマイル、コンプレックスを抱えた者同士が出会い、SNSを通じ次第に気持ちを寄せていく様子を丁寧に描写。芽生えた気持ちの変化に戸惑い、17歳の少年にはどうしようもない家庭の事情もあるけれど、殻を打ち破り少年は少女の元へ疾走する。主人公チェリーの一度しかない17歳の夏が弾ける仕上がりとなっている。
■安部勇磨(never young beach) コメント
Q:監督から主題歌制作のオファーをいただいて。
嬉しい。曲を作ろう。
Q:主題歌を制作するにあたって意識したこと。
作品からとても素敵な清涼感を感じたので、曲のほうも抜けのいい爽やかなものにしたいなと思いました。
Q:主題歌に込めた思い。
そのままでいいんだよ。悩んでるあなたもとても素敵だよ。もしかしたらそんな不器用なときが一番輝いているのかも。
■大貫妙子 コメント
誰にでも一つの歌、あるいは曲との出会いが必ずあるだろうと思います。それは世代を超え生き続けます。たくさんのものが溢れるように通り過ぎてゆく世界の中で、そこしか見えないくらい巨大な虫眼鏡で惹きつけられる。出会ってしまった!と。それを運命と言うのでしょう。音楽はそんな魔力を持っています。若い頃の志を遂げることが叶わなくても、たとえば「夢を諦めることも、勇気なんだ」と監督にお話ししました。それは挫折とは違います。70年代風でオーソドックスな曲に、そんな気持ちを込めて歌いました。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』
5月15日(金) 全国ロードショー
監督・脚本・演出:イシグロキョウヘイ
原作:フライングドッグ
脚本:佐藤大
音楽:牛尾憲輔
主題歌:never young beach「サイダーのように言葉が湧き上がる」
劇中歌:大貫妙子「YAMAZAKURA」
声の出演:市川染五郎 杉咲花 潘めぐみ 花江夏樹 梅原裕一郎 中島愛 諸星すみれ 神谷浩史 坂本真綾 山寺宏一
配給:松竹
【ストーリー】 17回目の夏、地方都市。コミュニケーションが苦手で、俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリー(声:市川染五郎)と見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイル(声:杉咲花)がショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。ある日二人は、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。二人はそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、二人の想いはすれ違って…。
©2020 フライングドッグ/サイダーのように言葉が湧き上がる製作委員会