宇垣美里「セクハラは醜悪。脚を見せることを強いられていた」映画『スキャンダル』の女性たちに「共感しかない」

アメリカのテレビ局「FOXニュース」で2016年に実際に起きたスキャンダルの裏側を描く、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビー共演の映画『スキャンダル』が、2月21日より公開される。このほど、2月14日にブロードメディアスタジオにて試写会イベントが実施され、フリーアナウンサーの宇垣美里と、社会学者の古市憲寿が登壇した。

試写会後のトークショーに登壇した宇垣と古市。映画について宇垣は「これがつい最近、アメリカで起こったことに驚きましたし、そんな最近の出来事を映画にできるんだと驚かされました」とコメント。続けて「映画の中で描かれているセクハラはすごく醜悪なもので、どこか見覚えがある。こういうことはきっとあるだろうなと、どこか現実を諦めてしまうような気持ちになりましたし、その中で葛藤する女性たちに共感しかなかった」とし、「私も頑張らなきゃなという気持ちにさせられた」と述べた。

映画の舞台がテレビ局ということで、元TBSの女子アナであった宇垣は「番組の作り方がそもそも違う。日本のアナウンサーはどちらかと言うと、凡庸なというか、強すぎない、派手すぎないだったりとか、セクシーすぎない、主張しすぎないことが求められると思います。ニュースを伝えるに当たって、アナウンサーはノイズにならないのが一番大事なのかなと思って働いていた」と局アナ時代を振り返りつつ、「この映画の中では脚をことさら見せることを強いられていた」と、劇中シーンについての印象を語った。

さらに宇垣は劇中のアンカーに対して「職場の華のように扱われることは、ともすれば人格を否定されていることと変わらないことだと思いますし、そんなことはいろんなところである。女性の社会人のだいたいの方は、一度はそういった目にあったことがあると思います」と真剣な眼差しでコメント。これに対して古市が「これはTBSの悪口を言ったんじゃないですか?」と茶々を入れたが、宇垣は大きく手を横に振ってキッパリと否定していた。

『スキャンダル』
2月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ジェイ・ローチ
脚本:チャールズ・ランドルフ
出演:シャーリーズ・セロン ニコール・キッドマン マーゴット・ロビー ジョン・リスゴー
配給:ギャガ

【ストーリー】 FOXニュースの元人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、テレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)を提訴した。そのスキャンダラスなニュースに、メディア界に激震が走る。騒然とするFOXニュース社内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、上り詰めるまでの自身の過程を振り返り、心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面する機会を得ていた…。

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