「踊ってみた」「ボカロ」「Vtuber」など日本発のインターネットカルチャーを題材に、飯塚俊光監督が岡山天音主演、加藤小夏共演で贈るヒューマン・ダンスムービー『踊ってミタ』が、3月7日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、“町興し”のため、つながりの薄かった人間たちが「踊ってみた」を通じて触れ合い、一歩踏み出し、自身と向き合うことで生きる活気や絆をとり戻していく姿を描く、地方再生型ヒューマン・ダンスムービー。
主人公の三田を演じるのは、幅広い役を演じて評価を高め、若手実力派俳優として注目される岡山天音。『ポエトリーエンジェル』で第32回高崎映画祭にて最優秀新進男優賞を受賞。2019年は、映画『王様になれ』、「ゆうべはお楽しみでしたね」、「週休4日でお願いします」など多数の作品で主演を務め、秋クールの人気ドラマ「同期のサクラ」でも独特の存在感を放つ演技でさらに評価を高めた。ヒロインとなる元アイドルの女子高生・古泉ニナ役には、ドラマ「I″s」やCM、MVなどで活躍する加藤小夏。オーディションによって選ばれ、本作が映画本格女優デビューとなる。また、『ポエトリーエンジェル』で岡山とダブル主演し、『チキンズダイナマイト』にも出演した武田玲奈と、「仮面ライダー電王」の中村優一も参戦する。
監督・脚本を手掛けるのは飯塚俊光。監督作『独裁者、古賀。』が、伊参スタジオ映画祭でシナリオ大賞を受賞し、様々な映画祭で高く評価された。『チキンズダイナマイト』、『ポエトリーエンジェル』に続き、本作は岡山と飯塚監督による3度目のタッグ作となる。
加えて、再生回数累計1億超を記録し、ボーカロイド初の「NHKみんなのうた」へ起用されるなど、音楽シーンを塗り替えたボカロ・プロデューサー・40mPが楽曲を提供、ニコニコ動画「踊ってみた」で絶大な人気を誇り、DJとしても活躍する踊り手・めろちんが振付を担当。また、14歳ながらYoutube公式チャンネルの動画総再生回数が1.3億回を超える人気ダンサー・りりりも出演するなど、若手俳優陣とネットやSNSの世界で活躍するクリエイターたちが集結した。
『踊ってミタ』
3月7日(土)より、新宿シネマカリテほか公開
監督・脚本:飯塚俊光
音楽:40mP
出演:岡山天音 加藤小夏 武田玲奈 中村優一 横田真悠 ルー大柴 川原瑛都 えんどぅ 西村瑞樹(バイきんぐ) 松浦祐也 ふせえり 早出明弘 森田想 白石優愛 小牧那凪 ゆってぃ 冨樫真 BOB りりり 霜月めあ 大鳥こはく(角元明日香) 山本匠馬 味岡ちえり やついいちろう 有馬和樹(おとぎ話) 中島ひろ子
配給:東映ビデオ
【ストーリー】 スマホひとつで誰もが発信できる時代。東京で映像作家の夢破れた底辺YouTuberの三田(岡山天音)は、春野山町役場シティプロモーション課で働いていた。深刻な過疎化、観光資源なし、あるのは名物・干し芋と自然だけ。イケてるクリエイターとはあまりにもかけ離れたド田舎で、三田は現状を認められないまま腐っていた。そんな折、町を活性化しろとの町長・丸山(中村優一)の命令で観光動画を制作することになる。「最高にかっこいい映像作るしかねぇだろ!」しかし意識は高いがセンスはゼロの三田。見かねた同僚の真鍋(武田玲奈)の提案により“踊ってみた”動画作成をスタート!だが、期限はたったの2週間。集まった踊り手は、真鍋の妹で金髪ヤンキーのミネタ、盆踊り大好き外国人ダリ、そしてパラパラを踊るお爺ちゃんとその孫のたった4人…。さえないメンツに気落ちする三田は、ご当地アイドル“星いもco.”の元メンバー・古泉ニナ(加藤小夏)が町にいることを知り加入を迫るが「変態」と罵られ取り付く島もない。まとまらないメンバーに町長の無茶ぶり、町の人にも白い目で見られ制作は難航。それでも、三田の奮闘により完成が近づくなか、町全体を揺るがすネット大炎上事件が起こる。町長は辞職し、なぜか責任を問われた三田はついにブチ切れ、シティプロから逃げ出してしまう。動画制作を真鍋に押し付け“すぐやる課”に異動した三田だったが、偶然シティプロ解体の危機を知る。新町長からの存続の条件は町のイベントで“踊ってみた”を生配信し、1万人同時視聴を達成という到底無理な命令だった…。
©2020「踊ってミタ」製作委員会