注目の劇作家・桑原裕子率いる劇団KAKUTAの代表舞台作品「ひとよ」を、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、田中裕子の豪華共演で、白石和彌監督が実写映画化した『ひとよ』が、2019年11月8日より公開中。このほど、1月3日からの台湾公開に先駆けて、1月2日に台湾市内にて記者会見・公開記念舞台挨拶イベントが行われ、主演の佐藤健が登壇した。
平日昼間にも関わらず、台北松山空港にはファンが約100名、マスコミも15社集まり、佐藤健の約6年ぶりの台湾訪問を心待ちにしていた。ロビーに姿を現すと、ファンから大歓声があがり、熱烈な歓迎に驚きながらも「こんにちは、佐藤健です。台湾の皆さんに会いに来れてとても嬉しいです」と手を振りながらファンに向けて挨拶をした。
台北市内で開かれた記者会見には、37社ものマスコミが取材に駆けつけた。質疑応答で、白石監督と初タッグについて聞かれると、佐藤は「白石組にずっと参加してみたかった、白石組の雰囲気は想像したのと違って、とても和やかでスピーディーだった」と答え、母役の田中裕子との初共演については、「田中さんの演技にゾクっとした」と念願の白石組初参加となった半年前の撮影の日々を振り返った。また、佐藤自身の忘れられない「ひとよ」という質問に対し、「ひとよではありませんが、今の事務所に声かけられた日はある意味で人生を変えた日でしたので、忘れられない“ひと日”でした」とコメントし、台湾といえば欠かさない食べ物についても、「早速食べたかった小籠包いただきました!」と台湾を堪能したことを報告した。
夜には3回舞台挨拶が実施され、のべ1000名以上の観客を動員。チケットも発売となると即完売になった。舞台挨拶は、ファンと集合写真を撮影し、事前に観客から募集した質問に佐藤が次々と回答した。作品についての話から、役者としての目標、家族の話、2020年の新年祈願まで、質問は多岐にわたり、改めて忘れられない「ひとよ」という質問に対しては、「今晩なのではないか」と答えると場内の盛り上がりは最高潮となった。最後に、「次は6年も空かず、もっと早く新しい作品と一緒にまた台湾のみんなに会いに来たいです。そのためにも頑張りますので、その時またぜひ会いに来てください」と締めくくった。
『ひとよ』
11月8日(金)より全国公開中
監督:白石和彌
原作:桑原裕子「ひとよ」
脚本:髙橋泉
出演:佐藤健 鈴木亮平 松岡茉優 音尾琢真 筒井真理子 浅利陽介 韓英恵 MEGUMI 大悟(千鳥) 佐々木蔵之介 田中裕子
配給:日活
【ストーリー】 どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った。たった一晩で、その後の家族の運命を変えてしまった夜から、時は流れ、現在。次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄妹は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった別れ道から、時間が止まってしまった家族。そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。15年前、母の切なる決断と残された子どもたち。皆が願った将来とは違ってしまった今、再会を果たした彼らが辿り着く先とは…。
©2019「ひとよ」製作委員会