2019年カンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した『FOR SAMA』(英題)が、邦題『娘は戦場で生まれた』として、2020年2月下旬より公開されることが決定した。
未曽有の戦地シリアで、ジャーナリストに憧れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を開始。しかし、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そんな中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、その多くは命を落としていく。非情な世界の中で、ふたりは夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。彼女は自由と平和への願いを込めて、“空”を意味する“サマ”と名付けられた。だが、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。母となったワアドは、家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓う。
本作は、2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞ほか30を超える映画賞を受賞。映画監督のマイケル・ムーアも「史上最もパワフルで重要なドキュメンタリーの一つ!」と絶賛のコメントを寄せている。
『娘は戦場で生まれた』
2020年2月下旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督:ワアド・アル・カデブ エドワード・ワッツ
出演:ワアド・アル・カデブ サマ・アル・カデブ ハムザ・アル・カデブ
配給:トランスフォーマー
【作品概要】 いまだ解決をみない未曽有の戦地シリア。ジャーナリストに憧れる学生ワアドは、デモ運動への参加をきっかけにスマホでの撮影を始める。しかし、平和を願う彼女の想いとは裏腹に、内戦は激化の一途を辿り、独裁政権により美しかった都市は破壊されていく。そんな中、ワアドは医師を目指す若者ハムザと出会う。彼は仲間たちと廃墟の中に病院を設け、日々繰り返される空爆の犠牲者の治療にあたっていたが、多くは血まみれの床の上で命を落としていく。非情な世界の中で、ふたりは夫婦となり、彼らの間に新しい命が誕生する。彼女は自由と平和への願いを込めて、“空”を意味する“サマ”と名付けられた。幸せもつかの間、政府側の攻撃は激しさを増していき、ハムザの病院は街で最後の医療機関となる。明日をも知れぬ身で母となったワアドは家族や愛すべき人々の生きた証を映像として残すことを心に誓うのだった。
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