「とんび」、「流星ワゴン」など、大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた重松清による累計発行部数8.5万部を超える小説を、山田孝之を主演に迎えて映画化する『ステップ』が、2020年4月3日より公開される。このほど、本作の主題歌が秦 基博による書き下ろし楽曲「在る(ある)」に決定した。
本作は、結婚3年目で、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描く。
数々の名曲を世に送り出し続けるシンガーソングライターの秦 基博が作詞作曲を手掛けた主題歌「在る」は、“大切なものを失った者たちが新たな一歩を踏み出すために、背中を押してくれる”珠玉のバラード。制作陣は、極上のメロディと繊細かつ伸びやかな歌声、リスナーに優しく寄り添う歌詞で絶大な支持を集める秦こそ、主題歌にふさわしいと熱烈オファー。秦がこれを快諾し、本作を鑑賞した上で書き下ろした新曲「在る」が主題歌となり、念願のコラボが実現した。本楽曲は、本日12月4日より先行配信、また12月11日発売のアルバム「コペルニクス」に収録される。
■秦 基博(主題歌) コメント
誰か“が”いたこと。誰か“と”いたこと。その人が、自分が、存在するということ。その意味を考えながら作った曲です。映画と共に、この楽曲が皆さんに届けば幸いです。
■飯塚健(監督) コメント
映画を観終えて、初めて聴く歌声。秦さん以外には考えられませんでした。頂いたデモは、映画のカットを一つ一つ、隅々まですくい取って書かれたものでした。無理に進まなくてもいいんだ。ゆっくりでいいんだ。止まってしまった時間を肯定してくれる、背中にそっと寄り添ってくれる歌でした。2時間の旅を締めくくるに相応しい歌を書いて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
『ステップ』
2020年4月3日(金)より全国ロードショー
監督・脚本・編集:飯塚健
原作:重松清「ステップ」
主題歌:秦 基博「在る(ある)」
出演:山田孝之 田中里念 白鳥玉季 中野翠咲 伊藤沙莉 川栄李奈 広末涼子 余貴美子 國村隼
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【ストーリー】 結婚3年目、30歳という若さで突然妻・朋子に先立たれた健一(山田孝之)。残されたのは大きな悲しみと、1歳半になったばかりの娘・美紀(中野翠咲、白鳥玉季、田中里念)だった。突然始まった子育てと仕事の両立。健一はトップセールスマンのプライドも捨て、時短勤務が許される部署へ異動。何もかも予定外の、うまくいかないことだらけの毎日が始まった。そんな姿を見て、義理の父母(國村隼、余貴美子)が娘を引き取ろうかと提案してくれたが、男手一つで育てることを決める。妻と夢見た幸せな家庭を、きっと天国から見ていてくれる妻と一緒に作っていきたいと心に誓い、前に進み始めるのだ。美紀の保育園から小学校卒業までの10年間。様々な壁にぶつかりながらも、前を向いてゆっくりと“家族”への階段を上る。泣いて笑って、少しずつ前へ。
(C)2020映画『ステップ』製作委員会