尾崎豊のデビュー当時から二十代前半の圧巻のライブ映像と貴重な映像記録で構成された『尾崎豊を探して』が、2020年1月3日より公開される。このほど、11月29日の尾崎の誕生日を記念して、尾崎によるメッセージポスターが、11月25日から28日の期間限定でJR山手線15駅に掲出されることが発表された。
1984年3月15日に新宿ルイードで行われた、尾崎豊の伝説のデビューライブから今年で35年。若者から絶大な支持をうけ、時代を超えてさまざまなアーティストによって名曲の数々は歌い継がれている。しかし尾崎の曲はまた、その先鋭的な歌詞の内容で、たびたび批判の対象になってきた。そして今、炎上やコンプライアンスの問題をはじめとして、表現の自由と規制をめぐる議論がかつてない高まりを見せる中、本作公開にあたり、11月29日に尾崎豊が誕生日を迎えるタイミングで今回のメッセージ広告が制作された。
黒く塗りつぶされた「15の夜」「卒業」の歌詞の一節は、実際に過去、批判が寄せられた箇所である。自由を歌い続けた尾崎豊という存在を通して、令和の世に、あらためて自由とは何か、この国は今本当に自由なのかを問い直す内容となっており、この時代であれば、尾崎の歌詞は生まれなかったのかもしれない。
また尾崎のビジュアルは、新進気鋭のアーティスト・川田龍による油彩画で、本広告のために制作された。ライブ演奏中の一瞬を切り取った迫真のポートレートは、ファンのみならず必見だ。
デビュー当時から尾崎豊に関わってきたプロデューサー陣からもお墨付きを得た公認のポスタービジュアルは複数パターンあり、駅によって掲載デザインが異なる。また、11月29日から12月1日の期間は、映画の新ビジュアルに差し替わる。
▼『尾崎豊を探して』メッセージポスター 概要
■掲出期間:11月25日(月)~11月28日(木)
※掲出期間は場所によって異なる。
■掲出駅:JR山手線15駅
新宿、原宿、品川、東京、渋谷、池袋、上野、高田馬場、田町、目黒、有楽町、新橋、浜松町、秋葉原、恵比寿
『尾崎豊を探して』
2020年1月3日(金)より2週間限定全国公開
監督・撮影・編集:佐藤輝
プロデュース:須藤晃 御領博 福田信
配給:東京テアトル ライブ・ビューイング・ジャパン
【作品概要】 人がつくりあげたルールの中で生きていく苦悩を歌に託し、優しさとは何か、愛するとは何かを求め続け、わずか26歳の若さで夭折した尾崎豊。「卒業」「I LOVE YOU」「シェリー」「15の夜」、いまもって宝石のような輝きを放つ尾崎の歌は何を伝えようとしていたのか。新宿ルイードの初ライブにさかのぼり、地方公演、ニューヨーク、大阪球場、国立代々木競技場、そしてなにげない日常まで、400時間にも及ぶ映像記録から断片をひろい集め、糸をつむぐようにより合わせた「尾崎豊を探す旅」。映像作家・佐藤輝の執念に突き動かされた編集作業を経て、初めて陽の目を見るありのままの尾崎豊がここにいる。いまを生きるすべての若者と、同時代を生きてきた永遠の青春に捧げる感動のオマージュ。
(C)2019「尾崎豊を探して」製作委員会