尾上松也、「顔芸がすごい」「真面目な顔もふざけてる」の声に不本意?

漫画雑誌「ミスターマガジン」(講談社刊)に1996年から2000年まで連載された野中英次による同名ギャグ漫画を、歌舞伎界のホープ・尾上松也を主演に迎えて実写ドラマ化する「課長バカ一代」が、2020年1月4日よりひかりTVにて配信、2020年1月12日よりBS12 トゥエルビにて放送される。このほど、11月13日にBS12 トゥエルビにて制作会見が実施され、キャストの尾上松也、木村了、永尾まりや、板橋駿谷、武野功雄、若槻千夏、市川左團次が出席した。

主人公・八神和彦を演じる尾上。本作のオファーを受けたときに「漫画としては非常に面白かったんですけど、これを30分のドラマにするってどうすんの?」と不安があったという。「でも、そこに目をつけちゃったところが好きで、チームも気心知れた方たちだったので、何をしても楽しくできるんじゃないか」と、オファーを受けた経緯を話した。MCから「後悔はしてはいないですか?」と聞かれた尾上は、「もう撮っちゃったんで(笑)。でも後悔はしてないです(笑)」とハッキリ答えていた。

八神の部下役を演じた木村は、現場では「笑わない日はなかった」そうで、「誰かが失敗すると、必ず松也くんが『ウェ〜イ』って言うんですよ。釣られてスタッフさんも『ウェ~イ』って(笑)。それで失敗が帳消しにされる。とても幸せな現場でした」と撮影時を振り返った。

「笑いをこらえるのが必死」だったという、本作で唯一真面目なOL役の永尾。尾上とは対面で芝居をするシーンが多かったようで、「松也さんがいつもふざけているので、真面目な顔もふざけてるのかと思って…」現場でNGを連発してしまったという。あまりにも笑ってしまうので「最終的にはレフ板で松也さんの顔を隠した」と苦肉の策で乗り切ったことを明かした。

原作が大好きだという天使役の若槻も「松也さんの顔芸がすごい」とコメント。「顔芸をリハーサルでやるんですけど、本番はそれを超えてくるので、笑いをこらえるのが大変」だったそう。若槻は原作ファンのということで、「ある程度、免疫はある」と思っていたそうだが、「松也さんが原作を超える表情とバカさ加減をアドリブで出してくるので、すごく楽しいドラマになっている」と作品をアピールした。

キャストが絶賛する顔芸について聞かれた尾上は「実は不本意。原作は無表情で、そこが面白い。僕も無表情でやろうと思っていたのですが、私の技術ではできず、顔に逃げた」ことを笑顔で告白していた。

「課長バカ一代」
2020年1月12日(日)夜7時より、BS12 トゥエルビにて放送(全11話 ※10話+スピンオフ1話)
2020年1月4日(土)より、ひかりTVにて順次配信(全12話 ※10話+スピンオフ2話)
監督:守屋健太郎 村上大樹 こんどうけいすけ
原作:野中英次「課長バカ一代」
出演:尾上松也 木村了 永尾まりや 板橋駿谷 武野功雄 坂東彦三郎 市川左團次

【ストーリー】 この物語は、老舗家電メーカー・松芝電機のビジネスマンたちのビジネスと、ビジネス以外の物語である。商品開発企画課の係長、33歳、八神和彦(尾上松也)。ある日上司に呼ばれ、いきなりの昇進。任命された肩書は、「課長補佐代理心得」。微妙な肩書に困惑しながらも、仕事に励む(?)八神。果たして、昇進を果たした八神に、これからどんな試練が待ち受けているのか!?

©野中英次/講談社©「課長バカ一代」製作委員会