飯塚俊光監督が岡山天音主演、加藤小夏共演で贈るヒューマン・ダンスムービー『踊ってミタ』。11月9日に伊参スタジオ映画祭にて本作のプレミア上映が行われ、上映後のトークショーにキャストの岡山天音、加藤小夏、飯塚俊光監督が登壇した。併せて、本作が2020年3月7日より公開されることが発表された。
本作は、東京でトップクリエイターになる夢に破れ、故郷の町役場の観光課職員となった三田が、町の活性化のため「踊り」によるPR映像を制作することになり、つながりの薄かった人間たちと「踊り」を通じて夢をとり戻していく姿を描くヒューマン・ダンスムービー。
『独裁者、古賀』でシナリオ大賞受賞や、『ポエトリーエンジェル』の上映、そして本作も中之条の町役場で撮影を行うなど、飯塚監督作品には何かと縁がある伊参スタジオ映画祭での初上映となった本作。トークショーは、初上映を観るために訪れたファン200名が見守る和やかな空気の中で進行した。冒頭に、今回ダンスをテーマにした映画を製作する経緯について聞かれた飯塚監督は、「ダンスをテーマというより、自分が注目しているインターネットの世界で活躍しているクリエイターたちと、TVやCMの世界で活躍している岡山さんや加藤さんのような方を一つにつなげられたら面白いものができるのではないかと考えていた。そして、それが成立できるのは映画しかないと思ったことがきっかけでした」と語った。
続いて、ダンスシーンが多かった現場についての質問がキャストに振られると、『チキンズダイナマイト』、『ポエトリーエンジェル』に続き飯塚作品では3度目の主演で、監督とは気心知れた仲である岡山は、「ポエトリーの時は詩のボクシング、今回はダンスということで、また芝居以外のことで負荷をかけられるんだなと思いました(笑)」と話すと場内は暖かい笑いで包まれた。そして「ただ、普段あまりない状況で新たな高いハードルに挑むことができました」と撮影を振り返った。また、本作でヒロインを務め、映画本格初出演となる加藤小夏は、「ダンス経験はあるので、覚えることに問題はなかったですが、振り付けを反転して覚えてしまった曲があって、それがなかなか抜け切れなくて大変でした」と撮影中の苦労を語った。
最後の質問コーナーでは、登壇者は観客からの質問に終了時間ぎりぎりまで真摯に対応し、熱気に包まれたままトークショーは終了した。
『踊ってミタ』
2020年3月7日(土)より、新宿シネマカリテほか公開
監督・脚本:飯塚俊光
出演:岡山天音 加藤小夏 武田玲奈 中村優一 横田真悠 ルー大柴 川原瑛都 えんどぅ 西村瑞樹 松浦祐也 ふせえり 早出明弘 森田想 白石優愛 小牧那凪 ゆってぃ 冨樫真 BOB りりり 霜月めあ 大鳥こはく(角元明日香) やついいちろう 山本匠馬 味岡ちえり 中島ひろ子
配給:東映ビデオ
【ストーリー】 東京で意識高い系の映像作家になる夢に破れ、故郷の町役場の観光課職員となるが、夢を諦め切れずにいる三田(岡山天音)。そんな彼の元に、2週間で町を活性化しろとの町長から命が下る。しかし、観光名所も何もない町で画期的な案があるはずもなく、苦肉の策で町民参加の「踊り」によるPR映像を制作することになり、そこから三田の悪戦苦闘の日々が始まる…。
ⓒ2020「踊ってミタ」製作委員会