ゆうばり国際ファンタスティック映画祭をはじめ数々の映画祭に招待され受賞もしてきた、土屋哲彦監督と畑井雄介監督の疾走感溢れる3作品を1つに集めたオムニバス映画『RUN!-3films-』が、11月2日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
本作は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、山形国際ムービーフェスティバル、しがショートムービーフェスなど数々の映画祭に招待され、グランプリなど受賞してきた『追憶ダンス』『VANISH』『ACTOR』の3本の短編が集結したオムニバス映画。10月17日から20日まで開催していた京都国際映画祭では、特別招待作品として上映された。
▼著名人 絶賛コメント
■足立梨花(女優)
短編だからこその疾走感。そして観終わったあとの、なんとも言えない感情になる、その雰囲気がとても面白かったです。特に『ACTOR』は、夢と現実とは…俳優とはなんなのか…というのをすごく考えてしまいました。あ、あと、一度現場で周りを見渡してしまいました(笑)。とにかく素敵な3本ですので沢山の方に観ていただきたいです!
■石井克人(映画監督)
青年誌の漫画みたいで良い!ネタは藤子藤二雄先生っぽいけど劇画タッチなのが好き。世界観が分かってきても先が読めないのが気持ちいい!面白かったです!ネットの配信もすれば良いのに!
■IMALU(タレント)
主人公たちの共通点は全員アウトサイダーだということ!3つのファンタジーの中に共感できるシーンが何度もありました。
■岡山天音(俳優)
キュンキュンしました。これまでの映画では垣間見た事のない瞬間に満ちていて。鮮やかなエネルギーに目をしばたたかせながらの観賞でした。僕もこんな楽しそうな現場に身を置いてみたい…精進します!
■冨手麻妙(女優)
テンポの良さとスピード感で心地良く観ているうちに、気が付いたら登場人物たちの虜になっている。もっともっと見せてよ~って言いたくなるくらい、人間くさくて魅力的な登場人物たち。この作品を見たあとは、街ですれ違う人、街の風景、なんだか全てが少し変わってみえるような気がしました。
■波岡一喜(俳優)
自分の思考が置いていかれるのではないかと、怒涛の展開を必死に追いかけてました!やっと設定を理解した頃に、心地良い裏切りがあり、あれ?どうなっていくんや?これは?と、ワクワクしっぱなしの83分でした。3本ともに、終わった瞬間から、続きがすごく観たくなる。この後はどうなったのだろうかと。そして、演者さん達のパワーが凄い!熱が凄い!圧が凄い!津田先輩!また勉強させてもらいました!
■羽田美智子(女優)
それぞれにのっけから引き込まれる、脂汗出そうな厭な空気。小気味良いテンポ。脳裏に焼き付く鮮烈な映像。そして深読みしたくなる物語。シュールとは非現実なものではなく、超現実的な世界を表す言葉だと教えてくれる作品です。なんと言っても、3本に渡って警官、半グレ、名優とキャラ濃く演じる津田寛治さんの快演ぶりを見れるだけでも贅沢な映画です!
■藤井道人(映画監督)
この3本の映画の中で生きる人々は、不器用で生き辛そうで、そしてとても愛おしい。土屋監督の登場人物に厳しくも優しく寄り添う眼差しと、畑井監督の美しい絵の中に映される冷たさの両極さをもって、「生きる」ということを多面的に描いたおもちゃ箱のような世界観に、どっぷり浸かった84分間でした。
■真魚(女優)
『ACTOR』、役者ってなんなんだろう。狂気の果てに行き着くラストシーン。観終わったあとにわたしに残ったあの気持ちはなんなんだろう。土屋監督からの俳優たちへの愛が画面から溢れきってました。
■松居大悟(映画監督)
観終えて感じた、謎の爽快感。土屋監督のユーモアと弱さに寄り添う明るさ、畑井監督の洒脱な闇。85分に思えないボリュームと痛みの中で、その両極端に振り回されて、最後にはスカッとする温かい作品たちでした。なにより役者がすばらしい。よくわかんないけど、紙コップで酒をグイグイ飲みたくなりました!
■水橋研二(俳優)
3作とても見応えのある作品です。土屋監督とは前一緒に自主映画(短編)を作り、その時から軽快さを兼ね備えていて、そして今作では軽快さに重厚感と熱量が加えられ、『ACTOR』を見え終わった後に思わず「すげえ」と呟いていました。一本でも十分おもしろい作品達が3本揃い続けて観る事で、別の感覚を感じさせてもらえる。短編集にする事のポテンシャルの高さを改めて実感しました。題名の『run!』この言葉を選んだ星さん最高です!!面白かったです。ありがとうございました。
■山田裕貴(俳優)
自分の職業だからか、やっぱり3本目の『ACTOR』の劇中の山田に浴びせられる言葉は刺さるモノがたくさんありました。エキストラからこの仕事を始めましたが、心に思ったことは数多くありますし。アイドルとの歓声の大小を気にする自分の小ささに、また小ささを感じたり。なにが違うのかと叫んだこともあります。すべて自分の弱さかもしれませんが。ただ、本物になりたい、現実以上に本物になりたいだけなんですよね。そして、津田さんのインパクト(笑)。僕のこの作品の見方は合っているのか…なぜか笑ってしまったんです(笑)。
『RUN!-3films-』
11月2日(土)より、池袋シネマ・ロサにて上映
「追憶ダンス」
監督:土屋哲彦
脚本:池谷雅夫
出演:篠田諒 木ノ本嶺浩 青木玄徳 山﨑ケイ(相席スタート) 黒岩司 古谷佳也 日下雅貴 津田寛
【ストーリー】 コンビニバイト中の鈴木の前に、突然フルフェイスのヘルメットを被った強盗が現れた。そいつは中2まで一緒だった同級生の佐藤だという。「いじめた方が忘れても、いじめられた方は忘れないんだよ!」と、ナイフを持って襲ってくるが全く身に覚えがない。そこに警察官が現れ…。記憶の掛け違いを巡る二人の戦いは、予想外の結末に!
「VANISH」
監督:畑井雄介
出演:松林慎司 山口康智 志村美空 笹原尚季 谷沢龍馬 黒岩司 シャア・ハック 蟹江アサド 津田寛治
【ストーリー】 年間失踪者数10万人、その原因はわかっていない―。ある田舎町を走る車。そこにいるのは死体処理が生業のヤクザと、生きていくために人を喰うしか出来ない、「自分」が何者か分からない男。『消す』ことを宿命づけられたふたりは、共存のために一緒にいた。「命」とは?「生きる」とは?スタイリッシュな映像で贈るSFファンタジー。
「ACTOR」
監督・脚本・編集:土屋哲彦
出演:黒岩司 須賀貴匡 菅野莉央 龍坐 佐野大樹 松林慎司 笠原紳司 川村亮介 佐野和真 髙橋洋 津田寛治
【ストーリー】 売れない役者の山田はアルバイト先でもバカにされる日々。正直、向いてないのか…と悩みながら振り向くと、そこは撮影現場だった。「やれば出来るじゃない」共演女優に言われ少しだけ自信を取り戻し、憧れの俳優との共演シーンで覚醒。『闇を切り裂け!その光を掴み取れ!』自分を見下してきたヤツらを撃つために!
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