広瀬すず「『なつぞら』共演は変なドキドキがあった!」自身がスカウトした鈴鹿央士を絶賛!『蜜蜂と遠雷』

第156回直木賞と2017年本屋大賞をダブル受賞するという史上初の快挙を成し遂げた恩田陸による傑作小説の実写化となる、松岡茉優主演、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士共演の映画『蜜蜂と遠雷』が、10月4日より公開される。このほど、風間塵役を演じた鈴鹿央士と、鈴鹿をスカウトした女優・広瀬すずのスペシャル対談映像がお披露目となった。

本作で俳優デビューを果たした新人の鈴鹿央士。彼の俳優となるきっかけを作ったのは、広瀬すずだ。2017年に公開した映画『先生、、、好きになってもいいですか?』のロケ地となった高校に、当時、通っていた鈴鹿がエキストラで参加したところ、広瀬の目に留まりスカウトされた。その後、2018年には雑誌「MEN’S NON-NO」で見事グランプリを勝ち取り、同誌の専属モデルに。更に、100人のオーディションの中から本作の鍵となる、風間塵役を勝ち取った。そして、今年はNHK連続テレビ小説「なつぞら」や11月に公開する映画『決算!忠臣蔵』にも出演するなど、今、最も急上昇中の若手俳優の一人だ。

そんな、鈴鹿のデビュー作を、この度、広瀬がいち早く鑑賞。本作で初めて演技を経験した鈴鹿ついて、広瀬は「感動しました。凄いですね。無重力な世界にいそうな、不思議な存在感でした。(風間塵は)普段の央士くんは独特な雰囲気なんですが、リンクする瞬間があって、素敵でした」と映画の中でも、役柄同様の異質な存在感で、肩を並べる主役級のキャストにも負けない存在だったと語った。また、鈴鹿を見つけた経緯についてを聞かれると、映画の撮影中に「なんて顔の小さい子がいるんだろうと…と思った。顔が小さいのが目立っていた」と目立つ存在だったと明かした。鈴鹿はスカウト後、「凄く人生が3年間で変わった。映画『蜜蜂と遠雷』もあって、芸能界という世界に入って、凄く沢山の人に出会って、人との出会いを好きになれた3年間でした」と、広瀬がきっかけで大きく人生が変わったと広瀬への感謝を語ると、広瀬は「このお仕事は、入ってすぐに好きになれる世界ではない。私自身、最初はずっと苦手意識が残っていたので。(鈴鹿を)3年間見ていて、“好き”に出会えたといってくれて、あの時、事務所の人に『凄い可愛い、小さい顔の子がいるんです』と、言って良かったなと思いました。心配していたんです」と、鈴鹿への思いを話した。朝ドラ「なつぞら」で共演をした印象を聞かれると、広瀬は「共演が思っていたより早かった。セリフを交わすのは少ないんですが、変なドキドキがありました。でも(マコプロダクションの若手スタッフを演じた鈴鹿は)飄々としていました(笑)」と、大舞台にも関わらずマイペースに見えたと話すが、鈴鹿は「いや、とても緊張していました。リハーサルの時も違和感はありました」とお互いに初共演は緊張していたと話した。

鈴鹿は広瀬に対し「凄く尊敬しているし、芸能界に入るきっかけになった方です。尊敬、感謝…。何で僕を選んだんだ?というネガティブじゃなくて、ポジティブな気持ちです(笑)」と、独特な想いを打ち明けた。広瀬は鈴鹿に対し「見た目よりも上にも下にも見えるのは武器だと思う」と鈴鹿の魅力を語りつつ、「(鈴鹿)同世代では、なかなかいない。インタビュー中もずーっと黙って(笑)、ピュアな部分もあり、変に変わったりしなさそうなので、楽しみです。このままでいて欲しいです。それがお芝居にも繋がっているんだろうなって思いました」と、鈴鹿の今後の期待を語った。最後に映画について広瀬は「音楽を通して肌で感じたものは人を変えていくんだなと。人を頼ってもいいんだと気づかされました」と感想を語った。

『蜜蜂と遠雷』
10月4日(金)全国公開
監督・脚本:石川慶
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」
出演:松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士 臼田あさ美 福島リラ 眞島秀和 片桐はいり 光石研 平田満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史 ブルゾンちえみ
配給:東宝

【ストーリー】 芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まったピアニストたち。復活をかける元神童・亜夜(松岡茉優)。不屈の努力家・明石(松坂桃李)。信念の貴公子・マサル(森崎ウィン)。そして、今は亡き“ピアノの神”が遺した異端児・風間塵(鈴鹿央士)。一人の異質な天才の登場により、三人の天才たちの運命が回り始める。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされる。はたして、音楽の神様に愛されるのは、誰か?

©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会