松岡茉優「音楽の楽しさを思い出す重要なシーン」鈴鹿央士と3分半ピアノを連弾!『蜜蜂と遠雷』本編映像

第156回直木賞と2017年本屋大賞をダブル受賞するという史上初の快挙を成し遂げた恩田陸による傑作小説の実写化となる、松岡茉優主演、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士共演の映画『蜜蜂と遠雷』が、10月4日より公開される。このほど、松岡茉優演じる栄伝亜夜と鈴鹿央士演じる塵が、月明かりの中でピアノの連弾を楽しむ本編映像がお披露目となった。

本編映像は、亜夜(松岡茉優)と塵(鈴鹿央士)が、ピアノ工場で月明かりが差し込む中、二人きりでピアノの連弾を楽しむシーン。ドビュッシーの「月の光」を塵が弾きはじめると、促されるように亜夜も楽しげに音を重ねてくる。そのまま、H・アーレンの「IT’S ONLY A PAPER MOON」で盛り上がりを見せた後は、弾き始めとは反対に亜夜のリードで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」とタイトルに「月」が出てくる楽曲を使用し“ムーンメドレー”を締めくくる。セリフがなく、ピアノの音色と楽しげな二人の表情のみの演技は、まるでピアノで会話を交わしているかのようで、亜夜と塵の感情が伝わってくるシーンだ。

原作者の恩田陸はこのシーンを「劇中のお気に入りのシーンの一つ」と挙げ、映像・音楽の美しさを絶賛。松岡も本シーンを「亜夜が音楽の楽しさを思い出す、重要なシーンで撮影も印象深かった」と語るなど、劇中でも重要なシーンとなっている。

映画では、亜夜と塵だけでなく、亜夜とマサルの連弾シーン、各キャストのキャラクターに寄り添った楽曲が聴きどころ。劇中の演奏曲には、ショパン、バッハ、ブラームス、モーツァルト、プロコフィエフなどクラシックになじみがない人でも、一度は聞いたことのある作曲家の代表曲を、日本最高峰のピアニスト(河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央)が、それぞれのキャラクターに沿った演奏で一音の妥協なく“音楽”を作り上げている。

『蜜蜂と遠雷』
10月4日(金)全国公開
監督・脚本:石川慶
原作:恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)
出演:松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士 臼田あさ美 福島リラ 眞島秀和 片桐はいり 光石研 平田満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史 ブルゾンちえみ
配給:東宝

【ストーリー】 芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まったピアニストたち。復活をかける元神童・亜夜(松岡茉優)。不屈の努力家・明石(松坂桃李)。信念の貴公子・マサル(森崎ウィン)。そして、今は亡き“ピアノの神”が遺した異端児・風間塵(鈴鹿央士)。一人の異質な天才の登場により、三人の天才たちの運命が回り始める。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされる。はたして、音楽の神様に愛されるのは、誰か?

©2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会