市原隼人が自身初の「食ものコメディ」に挑み、主演を務めるオリジナルドラマ「おいしい給食」が、10月より放送される。このほど、本作がクランクアップを迎え、キャストの市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、綾部真弥監督が、作品や共演陣への思いなどを語った。
撮影は、埼玉県のとある学校で、今年の7月下旬にスタート。夏休みシーズンに撮影された本作も「我らが甘利田先生、市原隼人さん、全編(撮影)終了です」の掛け声と共に、共演の武田玲奈、佐藤大志、酒向芳、生徒たち、スタッフから盛大な拍手がおこる中、ラストカットを取り終えた市原は、綾部監督より花束を手渡され、満面の笑みでオールアップを迎えた。
撮影を振り返り市原は、「僕が演じた甘利田は様々な場面で給食と生徒、そして先生方や学校に助けられながら成長していきます。現場でも同様に、みなさん責任感がつよく愛情のある共演者とスタッフの方たちばかりで、たくさん助けられました。本当に貴重な経験をさせていただきました」と万感の想いを語った。主演の市原との撮影を振り返り綾部監督は、「初めてお会いしたときから運命を感じていました」と市原を絶賛。「僭越ながら市原くんの新たな代表作になるように、一日も手を抜くことなく全力でやり遂げました」と全身全霊で挑んだ撮影期間だったことを明かした。
また、市原と初共演、本作で初の教師役を演じた武田は、「市原さんとは初共演だったのですが、素敵な俳優さんでした!!面白いお芝居をたくさんみせていただき、笑いをこらえるのが大変でした!どうやって考えられているのか不思議なくらいでした!」と市原の演技に脱帽。また、「綾部監督とは『人狼ゲーム』という作品ぶりで二度目のお仕事になりました。『人狼ゲーム』ではシリアスなシーンが多かったのですが、今回の『おいしい給食』ではコメディの要素も多く、でも集中するときはビシっと集中出来る環境を作ってくださって、すごく楽しくも朗らかな撮影でした」とコメント。そんな武田に綾部監督は、「今回二年ぶりにお仕事で再会いたしましたが、ご一緒できてうれしかったです。次は主演で一緒にお仕事できれば」と大満足のコメントを寄せた。
先生の立場の甘利田に果敢に挑む神野を演じた佐藤は、「約1カ月半の撮影を無事に終えられたのでほっとした気持ちでしたが、次の日には寂しくなって常節中学校にまた行きたいと思っていました」と寂しそうに振り返るも、「撮影中は笑いをこらえるのが大変だった事が多かったです。甘利田先生と見つめ合うシーンで、笑う所ではなかったのですが、お互いに笑ってしまって…。いつもみんな笑っていてとても楽しい1カ月半を過ごしました」と充実した撮影期間だったことを口にした。
撮影終了後には、市原から夏休み期間中頑張った生徒たち一人一人に卒業証書を渡すサプライズも。市原は、生徒を演じたみんなに「夏休みの中、遊びたい気持ちがあったと思いますが、今回の経験は(君たちの)同級生が羨むような経験。今回この作品をやり遂げた皆さんは勇気や希望、力を与える側になったということです。そのことを忘れずに、ずっと続けてみて自信をもってこれからも日々過ごしてください」と共に暑い夏の間に一緒に撮影に臨んだ生徒たちに感謝と称賛の言葉をかけ、最後は全員揃って記念撮影。撮影が終わっても、写真を撮りあったりと、和やかな雰囲気に包まれていた。
「おいしい給食」
10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて順次放送開始(全10話)
監督・脚本:綾部真弥 田口桂
脚本:永森裕二 綾部真弥 田口桂
出演:市原隼人 武田玲奈 佐藤大志 豊嶋花 辻本達規 いとうまい子 酒向芳
【第1話ストーリー】 1984年夏。常節中学校の校門に立つ数人の教師と当番の生徒。登校する生徒たちに挨拶している。その中に立つ教師、甘利田幸男(市原隼人)。甘利田には秘密があった。それは、給食に愛がある故にそれを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」であること。給食のために学校に来ているといっても過言ではない、給食マニア教師・甘利田は、ただ心の奥底で給食を愛するだけ。教師が生徒以上に給食を楽しみにしているなどと知れたら、威厳が失墜するからだ。だが、そんな彼の前にある一人の生徒が挑戦状を叩きつけることになる。彼の名前は神野ゴウ(佐藤大志)。給食に愛がある故に変革を求める13歳だ。どちらが給食を「おいしく食べるか」。給食マニアの教師と生徒の、静かな「闘い」がはじまろうとしていた。一方、御園ひとみ(武田玲奈)が、3ヶ月の臨時雇いで、常盤中学校に赴任してくる。彼女は甘利田が担任を務める1年1組の副担任を受け持つことになるが、赴任早々に給食費が無くなる事件が起こる…。
©2019「おいしい給食」製作委員会