2004年マレーシア・アカデミー賞でグランプリ、監督賞、脚本賞、新人男優&女優賞など6部門を独占、第18回東京国際映画祭では最優秀アジア映画賞を受賞した、マレーシアの伝説的監督ヤスミン・アフマドの長編第2作『細い目』が、10月11日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
本作は、2009年7月25日に、わずか51歳の若さで亡くなったマレーシアのヤスミン・アフマド監督が、デビュー長編のテレビ映画『ラブン』(2003)に続き、初めて手がけた劇場用長編映画。香港の映画スターが大好きなマレー系少女オーキッドは、露店で海賊版の香港映画のVCDを売る中華系の少年ジェイソンと出会い恋に落ちる。二人は民族や宗教の違いを越えて惹かれ合うが、やがてジェイソンの秘密が明らかになる。
予告編は、本編同様、少年が母親に詩を読む場面からはじまる。「不思議ね。文化も言葉も違うのに、心の中が伝わってくる」という母親の言葉から、民族や宗教が異なる男女の恋という、多民族国家マレーシアならではの背景が伝わってくる。本編での恋に落ちるシーンの演出の鮮やかさはまさに必見だが、本映像でもその瞬間が映し出されている。
『細い目』
10月11日(金)よりアップリンク吉祥寺、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
監督:ヤスミン・アフマド
出演:シャリファ・アマニ ン・チューシオン
配給:ムヴィオラ
【ストーリー】 香港の映画スター(金城武)が大好きなマレー系少女オーキッド(シャリファ・アマニ)は、露店で海賊版の香港映画のVCDを売る中華系の少年ジェイソン(ン・チューシオン)と出会い恋に落ちる。民族や宗教の違いを越えて、二人は惹かれ合う。しかし、ジェイソンの秘密が明らかになり…。