天才作家・太宰治による日本文学史上最高の傑作の誕生秘話を、主演に小栗旬を迎え、蜷川実花監督が映画化する『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日より公開される。このほど、月刊ヤングエースで連載中の漫画「文豪ストレイドッグス」の原作を担当する朝霧カフカより本作を絶賛するコメントが寄せられ、併せて、作画担当の春河35の描き下ろしイラストがお披露目となった。
シリーズ累計750万部を突破した「文豪ストレイドッグス」は、中島敦や芥川龍之介など有名な文豪がキャラクター化され、異能力を使って戦うアクション漫画。魅力的なキャラクターが多数登場するが、特に人気を博しているのが“太宰治”。死に場所を求める自殺愛好家で、美女を手当たり次第に口説いて心中に誘うなど、本作の太宰治に負けず劣らずの破天荒なキャラクターだ。
朝霧は、太宰を演じる小栗について「すごい。ただすごい。本当に太宰がいる」と絶賛。続けて、「(銀座・)ルパンで太宰が座っていて、グラスを片手に語っている。目にみえる太宰の表情、目にみえない太宰の精神。すべてがここにある。これが太宰だ。永遠に目が離せない。」とコメントを寄せている。
「文豪ストレイドッグス」の作画担当、春河35が映画をイメージして描き下ろしたイラストは、バーのカウンターで一人煙草をふかす太宰の姿。演じた小栗同様、イラストの太宰も左手に煙草を持っており、細かいところまで春河の繊細なタッチで表現されている。煙草を見つめる横顔や、黒のスーツベストがよく似合う細身の身体など、どこを切り取っても美しい太宰に、思わずため息が出てしまいそうなイラストとなっている。
また、劇中にも登場する、菖蒲(ショウブ=太宰の正妻・美知子/宮沢りえ)や、梅(太宰の弟子であり愛人の静子/沢尻エリカ)、椿(太宰最後の女・富栄/二階堂ふみ)と、蜷川監督が3人の女性をそれぞれイメージした花たちも描かれ、春河も「花の彩りに魅せられ 見惚れる作品でした」と朝霧同様、絶賛のコメントを寄せた。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』
9月13日(金) 全国ロードショー
監督:蜷川実花
脚本:早船歌江子
音楽:三宅純
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」(cutting edge/JUSTA RECORD)
出演:小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ 成田凌 千葉雄大 瀬戸康史 高良健吾 藤原竜也
配給:松竹 アスミック・エース
【ストーリー】 天才作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)と二人の子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返す。その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。太宰は、作家志望の静子(沢尻エリカ)の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄(二階堂ふみ)にも救いを求めていく。二人の愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが…。
© 2019 『人間失格』製作委員会