宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみが太宰治の正妻と愛人に!小栗旬 × 蜷川実花監督『人間失格 太宰治と3人の女たち』

累計1200万部以上を売り上げた、天才作家・太宰治による日本文学史上最高の傑作の誕生秘話を、主演に小栗旬を迎え、蜷川実花監督が映画化する『人間失格 太宰治と3人の女たち』の公開日が9月13日に決定し、併せて、追加キャストとして宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみが出演することが発表とされた。

突飛な言動と奔放な私生活で文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した天才作家・太宰治。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら、自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに愛人と川に身を投げるというスキャンダルは、社会的事件として世間の注目を浴びたが、その裏には、隠された彼の“本当の人生”と、彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語があった。太宰の遺作の誕生秘話が、太宰自身と彼を愛した3人の女性たちの目線から、事実をもとにしたフィクションとして、初めて映画化される。

監督は、2020年東京オリンピック委員会理事を務めるなど、日本を代表するトップクリエイターであり、世界屈指の写真家であると同時に、常に新作が待望される映画監督の一人、蜷川実花。太宰の圧倒的な色気と才能に惹かれ、クリエイターとしても深い共感を覚えるという蜷川は、監督4作目となる本作では、膨大なリサーチを経て、太宰治の恋と生涯をサスペンスフルに、スキャンダラスに、エロティックに、蜷川ならではの新解釈と圧倒的なビジュアルで描き出す。酒と恋に溺れながら、圧倒的な人気と才能で魅力を放つ天才作家・太宰治を演じるのは、人気・実力を兼ね備えたトップ俳優、小栗旬。蜷川監督との初のタッグとなる本作では、役作りのために短期間で大幅な減量を敢行、刺激的な演技で観る者を翻弄する。

新たなキャストとして、太宰の正妻・津島美知子役に、『紙の月』『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本映画界にその絶対的な存在感を示した、宮沢りえ。2人の子どもを育て3人目を身ごもりながら、奔放な夫を支えて家庭を守り作家の妻の鑑と称される、芯が強く凛とした包容力あふれる女性像を、圧巻の演技力で魅せる。そして、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役に、主演を務めて絶賛された『ヘルタースケルター』に続き蜷川監督とタッグを組む、沢尻エリカ。太宰から才能を認められ、彼の創作のために自分の日記を提供し、妻があることを知りながら彼の子どもがほしいと願う、一途で天真爛漫な資産家の娘を可憐に演じ切る。さらに、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役に、『私の男』で数多くの主演女優賞を受賞し、話題作への出演が相次ぐ若手随一の実力派、二階堂ふみ。戦地から戻らない夫を待ちながら美容師として真面目に働いていたが、太宰と恋に堕ち共に死にたいと思いつめていく若き未亡人を体当たりで熱演する。

キャスト&スタッフ コメント

■宮沢りえ(津島美知子役)
いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きる事に誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします。

■沢尻エリカ(太田静子役)
蜷川監督作品に帰って参りました。今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。沢山の素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません。皆さんもきっと『人間失格』の太宰治に魅了されるでしょう。それでは、劇場でお会いしましょう。

■二階堂ふみ(山崎富栄役)
とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。小栗さん演じる修治さんは、私が何処かで求めていた“太宰治”のような気がします。きっと観る人其々の中にある“太宰治”に会える作品だと思います。実花さん、しあわせでした。(※修治とは太宰治の本名)

■蜷川実花(監督)
人間失格は太宰治の物語でもあり、同時に3人の女性達の話でもあります。私が尊敬して止まない大好きなミューズ達。ずっと仕事したかったりえちゃん。想像をはるかに越える美知子の演技に圧倒されました。本当凄かった、震えました。大切な戦友エリカ。私が知ってる可愛いエリカがそのまま静子に乗り移りました。やっぱり大好き、お帰りなさい!演じるために生まれてきたようなふみちゃん。全てのシーンが息を飲む仕上がりになったのは富栄として生きてくれたからだと思います。いつもみんなに助けてもらいました。こんな奇跡のような日々を過ごせて幸せでした。ありがとう。

■池田史嗣(プロデューサー/松竹)
この実在した3人の女性は、太宰という破天荒な天才作家に振り回された不幸な女性、と見られることが多い存在。ですが、蜷川実花監督のフィルターを通して見る女性像は、そんなにヤワなものではありません。少なくとも彼女たちの存在が、作家としての太宰に大きな影響を及ぼしていたことは間違いありません。どんな女優さんに来ていただくのか、本当に大きなテーマでした。『紙の月』の宮沢りえさん。『ヘルタースケルター』の沢尻エリカさん。『私の男』の二階堂ふみさん。それぞれの世代のチャンピオンのような女優3人が揃ったのは、奇跡に近いことだと思います。そして3人とも、作品のために全てを捧げてくださいました。いつの時代でも、自分の人生を自分で決める女性は強く、美しい。映画『人間失格』は、3人のヒロインの勝利の物語でもあります。最強の三女優、夢の競演。きっと、もう2度と再現できないキャスティング。どうぞお見逃しなく。

『人間失格 太宰治と3人の女たち』
9月13日(金) 全国ロードショー
監督:蜷川実花
脚本:早船歌江子
出演:小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ
配給:松竹 アスミック・エース

【ストーリー】 天才ベストセラー作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)とふたりの子どもがいながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。弟子でもある作家志望の静子(沢尻エリカ)と、未亡人の富栄(二階堂ふみ)。ふたりの愛人と正妻をめぐり、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が幕を開けようとしていた―。

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