西島秀俊「ヤクザ役は初めて。ただ白竜さんのような本物ではなく…違う違う!」に西田敏行が「綺麗で立派な若頭!」と太鼓判

昔気質のヤクザ者が、義理と人情を武器に、倒産寸前の私立高校や出版社、病院などの経営再建を試みる、累計45万部突破の今野敏による人気小説「任俠」シリーズ。その一作を、西島秀俊と西田敏行のダブル主演で映画化する『任俠学園』が9月27日より公開される。このほど、8月26日に東京・イイノホールにて完成披露試写会が行われ、キャストの西島秀俊、西田敏行、伊藤淳史、葵わかな、葉山奨之、桜井日奈子、生瀬勝久、木村ひさし監督が登壇した。

ダブル主演の西島は、「ついに初お披露目で、すごく緊張しています」とこの場に立った感想を述べながら、「気楽に見て言っていただける作品なので楽しんで行ってください!」と語った。そして西田が、「今日のお客様はほとんど入場無料だから9月27日に公開になるので、その時は有料のお客さんにたくさんお声がけください」と西田節たっぷりの挨拶をすると場内は笑いで包まれた。また生瀬も「私も緊張してしまって…たくさんの方に宣伝してくれたら出演中のドラマの犯人教えます」とおどけて笑いを誘い、現場さながらの息の合った様子を見せた。

西島は、ヤクザ役を演じたことについて「いままでにヤクザに潜入する役柄は演じたことがあるが、ヤクザ役は初めて」と語り、続けて「私が演じたのは普通のヤクザではないので、白竜さんのような本物の…」といったところで場内から笑いが起き、「違う違う!そんなこと言うわけないじゃない!」と焦った様子であった。また、西島を振り回す親分役の西田は、「『アウトレイジ』では、私が若頭役だった。今回は西島くんが若頭役を演じると聞いて、どんな風になるのかなと期待と不安でいっぱいになったけれど、ちゃんと綺麗で、立派な若頭でした」と太鼓判を押した。

また、今回のイベントでは、そんな本作の地元を愛する弱小ヤクザ・阿岐本組の「世間のルールは絶対守る!」というモットーにちなみ、キャストらに自身のルールやこだわりを聞くと、葉山と葵が「ハンカチを必ず持つ」、伊藤が「僕はリップがないと車で家に戻るくらい焦ってしまう」と日常のこだわりを語り、また桜井は「溜息をつかない。ついてしまったら3秒ルールで吸い込んだらセーフ」と笑ってみせ、以前生瀬と約束した「“暑い寒い眠い”と言わない」と合わせて守っていると語った。

そして、イベントの最後、本作について西田は「決して皆さんを裏切るようなことはない作品になったと確信しています」と語り、西島は「自分で言うのもおこがましいのだけど、完成した作品を見ていてつい涙がこぼれるようなシーンもありました。面白いだけじゃない、笑って泣ける人情コメディ」と思わずコメントし、両者ともに本作への自信を伺わせ、大盛り上がりの中イベントは幕を閉じた。

『任俠学園』
9月27日(金) 全国公開
監督:木村ひさし
原作:今野敏「任俠学園」(中公文庫刊)
脚本:酒井雅秋
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「ツギハギカラフル」
出演:西島秀俊 西田敏行 伊藤淳史 葵わかな 葉山奨之 池田鉄洋 佐野和真 前田航基 戸田昌宏 猪野学 加治将樹 川島潤哉 福山翔大 高木ブー 佐藤蛾次郎 桜井日奈子 白竜 光石研 中尾彬 生瀬勝久
配給:エイベックス・ピクチャーズ

【ストーリー】 困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ“阿岐本組”。組長(西田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組No.2の日村(西島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだった。

© 今野 敏 / © 2019 映画「任俠学園」製作委員会