酒井若菜「映画を観た帰り道、噴き出すように泣いてしまった」、今泉力哉「二ノ宮監督の寡黙で木訥な作風にいつも嫉妬する」『お嬢ちゃん』著名人絶賛コメント&予告編

今泉力哉監督作品『退屈な日々にさようならを』や上田慎一郎監督作品『カメラを止めるな!』など数々の話題作を輩出したENBUゼミナール主催「シネマプロジェクト」の最新作で、『ハローグッバイ』の萩原みのりが主演、『枝葉のこと』の二ノ宮隆太郎が監督を務める『お嬢ちゃん』が、9月28日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、むき出しな気持ちを心に秘めて生きる、ある一人の女性の生き方を描いた物語。海辺の町、鎌倉でお婆ちゃんと二人で暮らす21歳のみのり。観光客が立ち寄る小さな甘味処でアルバイトをする彼女は、日々の生活の中で出会う男たちに絶対に屈しない。大男にも平気で喧嘩を売り、持論を投げつけ、誰にも媚びない、甘えない。しかし、彼女はある日、親友の理恵子と未来を想像した時、現実と向き合っていなかった自分に気付いてしまう。

予告編には、女優・酒井若菜、漫画家・桂正和、映画監督・今泉力哉のコメントが引用されている。

▼著名人 絶賛コメント

■桂正和(漫画家)

切り取られた日常描写、言葉たちのリアルさは、本気で憧れる。

■酒井若菜(女優)

どういうわけか、この映画を観ていると傷ついた。映画を観た帰り道、噴き出すように泣いてしまった自分に戸惑う。「そうか、あれは私自身の過去だ」。きっと全ての大人がそう思う。いつもは臆病な萩原みのりが、自身の「ぜんぶ」を殴りつけるように演じていく姿に、観客としておなじ俳優として、どうしようもなく胸がつまる。観ないことには始まらない。観ないことには終われない。

■今泉力哉(映画監督)

主人公を不機嫌にするという発明。映画を見るだけで二ノ宮隆太郎の監督作だとわかるその寡黙で木訥な作風にいつも嫉妬する。そしてそこに必ずある愛。こういう映画をつくりたい。いつか必ず。そのときは萩原みのりと二ノ宮隆太郎をキャスティングして。

■豊島圭介(映画監督)

実生活クズ(たぶん、かなり)だが映画を撮らせると異様な才能を発揮する二ノ宮隆太郎が、とうとう女主人公の物語を撮った。しかも主演は、愚直なまでに正直で野蛮な女優萩原みのり。ふたりの共闘と対決が画面から溢れ出している。

■金田康平(歌手/THEラブ人間)

エンドクレジットが唐突に流れた時、自分の見ていたものが映画だったことを思い出す。ここは現実の人生であり、どうあがいても俺はみのりに和風ラーメンを注文することは出来ない。それでも俺は、確かにあの夏を、みのりと過ごしたのだ。

『お嬢ちゃん』
9月28日(土)より新宿K’s cinemaにて公開、以降全国順次公開
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
出演:萩原みのり 土手理恵子 岬ミレホ 結城さなえ 廣瀬祐樹 伊藤慶徳 寺林弘達 桜まゆみ 植田萌 柴山美保 高岡晃太郎 遠藤隆太大 津尋葵 はぎの一 三好悠生 大石将弘 小竹原晋 鶴田翔 永井ちひろ 高石舞 島津志織 秋田ようこ 中澤梓佐 カナメ 佐藤一輝 中山求一郎 松木大輔 水沢有礼 髙橋雄祐 大河内健太郎
配給:ENBUゼミナール

【ストーリー】 みのり(萩原みのり)、21歳。海辺の町、鎌倉でお婆ちゃんと二人で暮らしている。観光客が立ち寄る小さな甘味処でアルバイトをする彼女は、日々の生活の中で出会う男たちに絶対に屈しない。大男にも平気で喧嘩を売り、持論を投げつける。誰にも媚びない、甘えない、みのり。そんな彼女だが、ある日親友の理恵子(土手理恵子)と未来を想像した時、現実と向き合っていなかった自分に気付いてしまう。

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