山本舞香、小林祐介(THE NOVEMBERS)ら著名人より絶賛コメント!遠藤新菜 × SUMIRE『TOURISM』

初めての海外旅行でシンガポールを訪れた少女たちを描く、遠藤新菜とSUMIREの共演で贈る映画『TOURISM』が、7月13日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、世界を知らない少女たちが観光客として身軽に家を飛び出し、期せずしてシンガポール本来の姿に出会うまでを描く。

フリーターのニーナは、地方都市でスー、ケンジとシェアハウスをしている。ある日、世界中どこにでも行けるペア旅行券の抽選に当たったニーナは、くじ引きで決めた行先・シンガポールをスーと共に訪れる。初の海外旅行であったが、日本とあまり代わり映えしない街並みに少し失望する二人。そんな中、チャイナタウンで携帯電話を失くしたニーナはスーとはぐれてしまう。

▼著名人 絶賛コメント

■山本舞香(女優)
独特な3人の会話、雰囲気で引き込まれました。熱気がリアルに伝わってきた刺激的で素敵な作品です。

■小林祐介(バンド・THE NOVEMBERS)
ここではない“どこか”、いまではない“いつか”のことを想いながら、誰もがぼんやりと、時にはっきりと、よくなっていきたいと思っている。遠くの景色を眺めるように、身近なものを眺め、目の前にあることのように、遠い場所のことを想う。いつだって、どこだって、この瞬間立っている場所が“ここ”なんだと改めて思いました。

■荏開津広(DJ/京都精華大学非常勤講師)
今、ここに私たちはいなくてはいけないなんて実はなくて、見慣れて見過ごしたり高を括っているその時間、その場所から、もうひとつの素敵な可能性が開けていると見せてくれる映画、映像、体験。

■佐々木敦(批評家)
大和からシンガポールへ、アンダークラスの女の子二人の旅が緩くおおらかに描かれる。後半、トラブルが生じるのだが、それさえもどこかゆったりとしている。ありそうでなかったスローアンビエントな観光映画の愛すべき秀作だ。

■横田創(小説家)
『TOURISM』は宮崎大祐のユリシーズである。

■畠山宗明(映画研究者)
「いまここ」を絶望的に抜け出そうとする前作までの衝動は『TOURISM』では観光客の軽やかなステップに姿を変える。しかし、未知の都市をさまよう迷子たちがシンガポールの夜の暗さに触れるとき、私たちは宮崎大祐が宮崎大祐のまま、乾いた風景を越えていく新しいやり方を手に入れたことを知るのである。

■西尾孔志(映画監督)
『TOURISM』はマジで宮崎大祐の最高傑作。観光客・ショッピングモール・幽霊など今のキーワードと宮崎監督らしいハイコンテクストな作劇を、怖いもの知らずな女子二人のリアルが全ての境界線を溶かしていって醸成させる。まるで映画のトラップミュージック。「ポップセンスと知性」が「映画の質感・肉体」とバッチリ合った、新しい時代を予感させる記念碑的な傑作です。

■中山雄太(ソニド・シンガポール主宰)
遠藤新菜サン(ex.non-no)とSUMIREサン(装苑)が“しまむら”の国道467号線ロードサイドから出発してたどり着いたマリーナベイサンズ前でサウスで踊り出すってだけで優勝の趣。

■石坂健治(東京国際映画祭プログラミングディレクター/日本映画大学教授)
ニーナとスーのシンガポール珍道中はまるで善行寺さんのお戒壇めぐり。仏さまの胎内の暗闇を手探りで進んだ果てにある極楽の錠前に彼女たちは触れることができただろうか。世界のリアルを垣間見ただろうか。答えは観客に開かれている。

■アダム・クック(ニューヨーク・タイムズ、トロント国際映画祭プログラマー)
もう最高。なんとも馬鹿げていて、独創的なミニマリズムを駆使する映画なのだが、端的に言って大傑作。

■ジュリアン・フォンフレド(モントリオール新映画祭プログラマー)
豊かなユーモアと切れ味鋭いアイロニーがこのロード・ムービーの中では最高の形で融合している。笑いと緊張が同居するこの独特の感覚は宮崎大祐だけのものだろう。

■キム・ボンソク(プチョン国際ファンタスティック映画祭プログラマー)
今、日本の若い世代が誰であるかを語ってくれる、最も透明で輝く旅。

『TOURISM』
7月13日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:宮崎大祐
出演:遠藤新菜 SUMIRE 柳喬之
音楽:THE Are LilʼYukichi
配給:boid

【ストーリー】 フリーターのニーナ(遠藤新菜)は東京からほど近い地方都市・神奈川県大和市でスー(SUMIRE)、ケンジ(柳喬之)とシェアハウスをしている。ある日、世界中どこにでも行けるペア旅行券の抽選に当たったニーナは、くじ引きで決めた行先・シンガポールをスーと共に訪れる。初の海外旅行であったが、日本とあまり代わり映えしない街並みに少し失望する二人。そんな中、チャイナタウンで携帯電話を失くしたニーナはスーとはぐれてしまう…。

©DEEP END PICTURES INC.