山田孝之、“AVの帝王”を演じ「撮影を終えたくないと思ったのは初めて」「Netflixオリジナル作品祭」レポート

次に行われたトークイベントでは、写真家で映画監督の蜷川実花が、中谷美紀主演、池田エライザ共演で贈る完全オリジナルの新作ドラマ「Followers」のキャスト&監督が登場した。

長い間、本作のために準備を進めていたという蜷川監督は、本作について「自立した女性像や、自立したいと願う女の子の物語」とし、「(中谷演じる)リミの世代は30代後半から40代、(池田演じる)なつめは20代。まだ何もできなくて怒りに満ちている世代と、大人になっていろいろなことが見えてきて、諦めてしまった世代が、インスタグラムを通じて繋がっていく」と内容を説明。「面白いものになっている」と作品に自信を見せた。

人気写真家のリミを演じた中谷は、役作りについて「例えば私自身の人生観が水墨画の世界だとしたら、実花さんの世界観は極彩色の曼荼羅、あるいは伊藤若冲の動植綵絵。その中で水墨画の自分がいかに溶け込めるか」を大切に演じたという。撮影現場での思い出を聞かれると、以前、母娘役で共演した夏木マリが友達役だったということで、「(夏木が)エリコさんという役なんですが、エリコって呼び捨てにするんですよ。最初は戸惑ったのですが、マリさんが若々しく器の大きいな方なので遠慮なく(笑)。結構、ぞんざいな扱いをしている」ことを明かした。

女優の卵、なつめを演じた池田は、コムアイ、上杉柊平、ゆうたろうら同世代の共演者に関して「心が止まってない人たち。考えることも生きることも、ちゃんと血が流れていて、ちゃんと生きている人たち」と表現。「そんなみんなと一緒にお芝居ができたことで生まれる化学反応みたいなものが、映像に出ていると思う」と作品をアピールした。

リミとなつめが大きな出会いを果たしたことにちなみ、人生を変える大きな出会いについて聞かれた池田は「今の事務所の方に出会った瞬間」と話し、「面接で『今、かしこまってるけど、いろんな姿をブラッシュアップしていきたい。かわいこぶってるんでしょ?』と言われて(笑)。バレてる!と思ったけどすごく嬉しくて。同世代の中でものびのびとやらせていただいている。今の自分を形成しているのはその出会いから」と過去を振り返っていた。