瀬長亀次郎vs佐藤栄作首相の魂の論戦!ドキュメンタリー第2弾『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』予告編

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』(2017)に続く第2弾で、瀬長亀次郎の生涯と日本復帰直前の沖縄の激動の歴史を深く描くドキュメンタリー『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』が、8月17日より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月24日より全国順次公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

前作『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』では、戦後の沖縄で米軍の圧政に真っ向から挑んだ一人の男・瀬長亀次郎の戦いを描いた。第2弾となる本作では、カメジローが残した230冊を超える詳細に書き記された日記を読み解き、政治家としての一面だけでなく、妻や娘らと過ごす日常や、夫や父親としての様々な顔を描き、彼の不屈の精神の根底にあるものを浮かび上がらせる。また、前作では描かれなかった教公二法阻止闘争、毒ガス移送問題やコザ騒動、沖縄と核など、一瀉千里のように返還へ向けて進んでいく熱い闘いや、カメジローと当時の佐藤栄作首相の国会での迫力ある魂の論戦が12分間にわたり映し出され、沖縄の心、そして今なお解決されない事象の原点を浮き彫りにする。

本作の見どころは、後半に描かれる1971年12月4日衆議院沖縄・北方問題特別委員会での、時の首相佐藤栄作との圧巻の魂の論戦のうち、12分にもわたって映像が残されていたこと。1970年戦後初の国政参加選挙で、衆議院議員に当選したカメジロー。首相に質問する機会を得た彼は、逮捕から那覇市長選、その後の兵糧攻め、水攻め、布令による追放という自らの経験を語る。また、沖縄戦と戦後の体験から、なぜ基地のない沖縄を求めて闘うのかを、日米間で沖縄の民意無しに結ばれた返還協定への疑問を、首相にぶつける。

予告編は、この12分間の魂の論戦シーンを中心に、沖縄の雄大な大地、「不屈」の精神で闘い抜いた記録と生き様、家族の姿、まるでまだすぐ側にいるように語る友達たち(=沖縄県民)の証言に、カメジローの素顔が垣間見える。語りは本編と同じく役所広司。予告編の冒頭と最後に流れる音楽は、坂本龍一による書き下ろし楽曲「Gui」で、ピアノの美しい音色と、何かを予感させるような調が、沖縄の背負ってきた歴史、カメジローの生き様に、見る人を引き込んでいく。

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』
8月17日(土)より、沖縄・桜坂劇場にて先行公開、
8月24日(土)より、東京・ユーロスペースほか全国順次公開
監督:佐古忠彦
テーマ音楽:「Sacco」「Gui」作曲・演奏 坂本龍一
音楽:坂本龍一 兼松衆 中村巴奈重 中野香梨 櫻井美希
語り:山根基世 役所広司
配給:彩プロ

(C)TBS テレビ