『夜は短し歩けよ乙女』(2017)で日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞受賞、『夜明け告げるルーのうた』(2017)ではアヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門でクリスタル賞(グランプリ)を受賞した湯浅政明監督による長編オリジナル最新作アニメ『きみと、波にのれたら』が、6月21日に公開初日を迎えた。このほど、同日にTOHOシネマズ 日比谷にて行われた初日舞台挨拶に、ボイスキャストの片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎、湯浅政明監督が登壇した。
公開初日を迎え、海の事故で命を落としてしまう消防士の雛罌粟港(ひなげしみなと)を演じた片寄は、「僕もすごく大好きな映画になって、初日を迎えるのをワクワクしていましたので、すごく嬉しい気持ちです」と挨拶。本作は、第22回上海国際映画祭の金爵賞アニメーション長編部門にノミネートされ、片寄は現地時間6月23日にレッドカーペットに参加する。中国は「自分にとって一番行っている国」であると言い、「上海は、今年は2度目なので、自分が初めて声優を務めた作品が届けられるのは嬉しい」と笑顔を見せ、初めての海外映画祭への参加に「頑張ります!行ってきます!」と意気込んだ。
先日行われた完成披露試写会では、号泣した、切なくも希望に満ちた物語、など感動の声が多く寄せられた本作。港と出会うサーフィンが好きな大学生・向水ひな子の声を担当した川栄は、「切ないだけじゃなくて、観終わった後に背中を押してもらえるような作品なので、皆さんが前向きに生きる勇気や元気をもらえたらいいな」と本作をアピールした。
また、印象に残っている台詞は?という質問も。片寄演じる港の後輩・川村山葵(わさび)を演じた伊藤は「僕が『先輩、なんか楽しそう!』と言って、港が『波に乗るんだ!』」と言うシーンとコメントし、シャカサインとともにモノマネを披露。片寄は「ちょっと!一応、先輩だよ?(笑)」とツッコミを入れ、客席を沸かせていた。
最後に、本作にちなんで、“勇気を出してこの夏に挑戦したいこと、波に乗りたいと思うこと”をキャストがイラストで表現することに。松本は「料理の達人になる」、伊藤は「一人旅」、川栄は「浴衣を着たい」と、それぞれ個性的なイラストでこの夏の楽しみを語った。片寄は、松本が自身のインスタグラムで投稿している企画の「“週刊 松本穂香”に出たい」と回答。「松本さんという女優さんを知ったのが実はインスタグラムだった」そうで、「ちょっとクセになるんですよ(笑)。今年の夏は勇気を出してそこに出よう!」と思っていたとのこと。松本は「この後で一緒に(笑)」と片寄にインスタグラムへの登場をオファーし、さらに客席へ「ぜひフォローしてください(笑)」と呼びかけていた。
『きみと、波にのれたら』
6月21日(金)全国ロードショー
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「Brand New Story」
声の出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE) 川栄李奈 松本穂香 伊藤健太郎
配給:東宝
【ストーリー】 小さな港町へ越してきたひな子(声:川栄李奈)は、サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、消防士の港(声:片寄涼太)と偶然出会い、恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子。そんなある日、ひな子が二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。「ずっとひな子のこと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?
©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会