安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞を受賞した漫画を、『舟を編む』の石井裕也監督が実写映画化する『町田くんの世界』が、6月7日より公開中。このほど、6月8日に丸の内ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が実施され、キャストの細田佳央太、関水渚、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、松嶋菜々子、石井裕也監督が登壇した。
本作で西野役を演じた太賀のMCで始まった本イベント。主人公の町田役を演じた細田は、観客の反応が気になって「昨日の夜から眠れていない」ことを告白しつつ、「まだ公開した時間が湧いていない状態です…すいません(笑)」と緊張した面持ちで挨拶。ヒロインの猪原役を演じた関水は、「一生懸命、頑張った作品が、これからたくさんの方に観ていただけることにワクワクしております」と笑顔を見せた。
太賀から、本作に出演する決め手を聞かれたキャスト陣。「石井監督だから」と答えた岩田は、昨年の年明けにショートフィルムを撮ってもらったそうで、「あっという間に終わってしまって、もっと深いところで監督と対話がしたかった」ことを告白した。
「台本がめちゃくちゃ面白かった」という高畑は、「ぜひ出たいと思ったんですが、他の作品がかぶっていて、時間が捻出できるかギリギリのところだった」というが、「悩んでいる時に監督と池松くんからメールをもらって、池松くんのメールには珍しく絵文字がついていて(笑)。誘ってくれたのがすごく嬉しくて応えたいと」思い、出演を決めたことを明かした。
本編のラストで起こる奇跡にちなみ、最近起こった奇跡は?という質問が。岩田は、EXILEのAKIRAと台湾の人気俳優の林志玲(リンチーリン)が6日に結婚したことに触れ、「兄貴分のお相手が、まさかアジアのスーパースター。本当に奇跡のような組み合わせで。嬉しくて自分ごとのように思っています」とコメント。前田は自身が出産した子供について「すごい目が大きくて、私の子でこんなに可愛い子が生まれるなんて奇跡。(笑)のろけです。失礼しました(笑)」と笑顔で語っていた。
『町田くんの世界』
6月7日(金)より全国公開
監督・脚本:石井裕也
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:片岡翔
主題歌:平井堅「いてもたっても」(アリオラジャパン)
出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 太賀 池松壮亮 戸田恵梨香 佐藤浩市 北村有起哉 松嶋菜々子
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くん(細田佳央太)。でも人を愛する才能がズバ抜けていた!そんな彼が初めて“わからない感情”を知った時、周りのすべての人を巻き込んで、驚天動地のドラマが動き出す!みんなどうする?どうなる?
©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会