直木賞作家・伊集院静による小説集を、新津ちせ主演、笈田ヨシ共演で映画化した『駅までの道をおしえて』が10月18日より公開されることが決定した。
本作は愛犬がもたらす、女の子とおじいさんの絆の物語。8歳になるサヤカは、大好きだった愛犬ルーの帰りを今でも待っている。そんなサヤカと、幼い息子を亡くした経験を持つ老人・フセが出会い、互いに胸に抱えた“命の喪失感”を、二人の絆で温かい想い出に変えていく。
原作は「大人の流儀」シリーズで知られる、直木賞作家・伊集院静の同名小説「駅までの道をおしえて」。伊集院の小説を映画化するのは、『機関車先生』以来15年ぶりとなる。
主人公・サヤカ役に抜擢されたのは、『3月のライオン』やミュージカル「美少女戦士セーラームーン」などに出演し、NHK2020応援ソング「パプリカ」を歌う小学生5人よる音楽ユニット「Foorin」のメンバーとしても活躍する新津ちせ。一般公募で集まった候補者の中でオーディションが行われ、当時小学1年生だった新津に白羽の矢が立った。撮影は丸1年という長い時間をかけて季節を追いながら、時系列でじっくり撮影するという、近年の日本映画には珍しい贅沢なスタイルで敢行。少女の成長がリアルタイムに感じられる作品となった。
共演として、新津が扮する主人公・サヤカと出会い、心を通わせることになる孤独な老人・フセ役をパリを拠点に俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』でも強烈な印象を残した笈田ヨシが演じる。サヤカとフセの年の離れた友情が映画の見どころの一つとなるが、新津と笈田の年齢差は実に76歳。ともに犬好きなこともあり、本物の友達のように仲睦まじく撮影に挑んでいたという。そのほか、サヤカを温かく見守る家族として、両親役に坂井真紀と滝藤賢一、近所で暮らす親戚役にマキタスポーツと羽田美智子、祖父母役に市毛良枝と塩見三省。サヤカを取り囲む重要人物として、動物病院の院長役に柄本明、病院の婦長役に余貴美子など、日本を代表する豪華俳優陣が脇を固める。
『駅までの道をおしえて』
10月18日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開
監督・脚色:橋本直樹
原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)
出演:新津ちせ 笈田ヨシ 坂井真紀 滝藤賢一 マキタスポーツ 羽田美智子 柄本明 余貴美子 市毛良枝 塩見三省
配給:キュー・テック
【ストーリー】 8歳になるサヤカ(新津ちせ)は、大好きだった愛犬ルーの帰りを今でも待っている。そんなサヤカと、幼い息子を亡くした経験を持つ老人・フセ(笈田ヨシ)が出会い、互いに胸に抱えた“命の喪失感”を、二人の絆で温かい想い出に変えていく。
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